ロング・エンゲージメント
第一次世界大戦、徴兵されたフランス兵マネクは、兵役をのがれるために、自分で自分の手を銃で打つ。自作自演であることがバレ、同じようなことをした4人とともに「死刑」を宣告される。死刑するのもいやな上司は、ドイツ兵の塹壕と、フランス兵の塹壕の中間地帯にほうりだす。その後、独・仏の戦闘があって、当然5人は死んだと考えられた。マネクの恋人のマチルダは、マネクの生を信じマネクの情報を集める。で、というサスペンスドラマ(もちろん、フランス映画ですから、おみだらな場面もありますが(^^ゞ)。死刑の恩赦があったことを、握りつぶす、上司(この人、スターリンに似てた^^;)、5人の遺品には、それぞれ、暗号らしきものが埋め込まれており、とか。最後まで、あきさせない展開。マチルダは、小児マヒで片足がわるく、恋人の生を信じて、粘り強く、当時の状況を聞きだし、謎を解いてゆく。映画は、「ドッグウィル」(ニコール・キッドマン主演)の映画のような味わいで、西洋人の知性のねばりづよさを感じる。マチルダは、足が悪いという設定で自分が積極的に動けないので、その分、推理するって方に重点が行く、これがうまい。第一次世界大戦後のフランスの死刑に、ギロチンが使用されていたことにびっくり。え、フランス革命、人権はどうなってるんだ!
この間、大連を舞台にしたお芝居をみたので、大連の観光案内を購入してたら、大連は「アジアのパリ」って言われていたって書かれてるんだけど??ってな感じだった。映画のパリをみると、お芝居当時の大連そっくりで、??は解決しました。第一次世界大戦、チャップリンの「独裁者」で見て、うそだろうって思ってました。鉄砲、大砲、で、しかも、飛行機は、トンボ型。塹壕の中で闘っている。この映画でも、そのとおりでした。
戦場のピアニストより、こちらがいいな~。
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