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2005.05.28

ミリオンダラー・ベイビー

(ーあらすじーネタバレ含みます)
ボクシング・ジムを経営するフランキー。そこでは、黒人の片目の黒人スクラップが働いている。スクラップは、元ボクサーで、フランキーが試合中これ以上の続行をとめるにもかかわらず、闘いつづけ、目の上を切り、その血が目にはいって片目を失明している。不遇な生活を送ってきたマギーは、フランキーにトレーラーになってもらうべく頼むが、フランキーは最初は、断るが、結局トレーラーを引き受ける。二人して、百万ドルのファイトマネーをかけたタイトルマッチにいどむ。この試合で、相手の汚いパンチをくらったマギー首の骨をおり全身不随となる。ある日、マギーから呼吸装置を停止することを頼まれたフランキーは、これをはずし、失踪する。
フランキーには娘ケイテイがおり、ときおり手紙が送っているが、すべて返されている。この映画の語りは、スクラップが、ケイティにフランキーのこと、失踪するまでのことを書いている手紙の構成をとっている。

31歳になって、ボクシングを続けるマギー、「一人前には4年かかる、そのときは、お前はいくつだ」と言うフランキー。「父は死んだ、母は太りすぎで、生活保護、妹の旦那は刑務所、私は、帰ったらトレーラーで生活しなきゃなんない」「ボクシングするときが幸せなんだ」とマギー。このあたりから始まるボクシング生活。ボクシングの試合は、見ているのがつらくなるほど。悲惨な生活。マギーにやってきた栄光。でも、また、悲惨な生活に。このあたりで、胸をつかれる。「いい生活だった」というマギー。絶対自分の人生を後悔してない。生活保護を受けて、マギー死後のマギーの財産の心配しかない家族。
ともに闘うことで、理解を深めるフランキーとマギーにおとづれる父娘のような、実の父娘よりこい絆。おいらは、血より、絆だよな、と思う。
なんか、普通の人生の対極にあるような人生が書かれている、マギーとフランキーが、マギーの実家まで行った帰り、ガソリンスタンドで、車の助手席にのっている犬を抱えた少女にマギーが笑いかけ、少女が手をふる。普通の人生が交差する、この瞬間だけが、おいらにとっては救いのような、瞬間だった。どっか、人生を逸脱していきなきゃなんないってのはつらいことだよね、って(普通のおいらは)思うけど、それを選んで生きてるってとこが、ほんと、切なくて泣けました。おいらには、つらい映画でした。

(追記)
その後イッセイさんの芝居見て笑ってきましたが、この映画の印象が残って、残って。
自分の人生で起こったことをすべて他人のせいにしなくて、すべては、自分が望んだこと、意思して起こったことと思えるか、そう思ってすべてを自分が引き受けることができるか、そういうことを問われてる気がして、切ないや。。。。。。。

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コメント

こんばんは。TBとコメントをありがとうございます。
ホットなストーリーを拝読しました。まだ観てませんが、だいたいの予想はついているので、しっかりネタばれを読みました。そして…この記事で、もうすでに泣いてます…。辛すぎ。
でも、来週観に行きます。ストーリーが、わかっていてもいいんです。私には、「ネタばれ」はたいした問題じゃないデス。原作を読んでから映画に行くのとあまり変わりないし。

「人は、自分が望んでいる人になる」
小さな選択を少しずつ積み重ねた結果、今がある、と自分は思っています。もちろん、不可抗力もあるわけですが、もしかしたらそれも無意識のうちに自分で選択しているのかもしれない…、と考えることがあります。「運命」という言葉は、あまり使いたくありません。

心して劇場へ行くことにしますね。

投稿: あかん隊 | 2005.05.29 01:01

昨日遊びすぎたので、今日は仕事してます(^_^;)。「小さな選択を少しずつ積み重ねた結果、今がある」ほんと、おいらも、自分のことをそう思います(でも、ときどき、後悔がやってきますが(--;))。どっか、挑発するところがある映画です、お気ををつけて(^^ゞ

投稿: 悠 | 2005.05.29 14:21

「心して劇場へ」行ったんですが、だめでした。
大泣き! もっと、ちゃんと、一生懸命生きなきゃいけない…なんて思ってしまいました。

投稿: あかん隊 | 2005.06.03 19:13

おいらは、もう一回みましたが、やはり、はらはら、、、、でした。マギーはもちろん、フランキー、スクラップ、ひたむきさ、後悔なし、っての潔さにひかれてます。原作は、文庫本で65ページなんですけどね。

投稿: 悠 | 2005.06.03 22:18

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