さよならさよなら ハリウッド
(あらすじ)ハリウッドのプロデュサーエリーから落ち目の監督ヴァルにオッファーがくる。エリーは、政策会社の重役ハルの婚約者。ヴァルは、ちと軽薄な若手女優と同棲中。エリーとヴァルは元結婚していた。で、撮影に入るが、ヴァルが心因性の盲目になるが、ヴァルのエージェントは、盲目になったことを隠して映画撮影をすすめてゆく。で、出来上がった映画は米国ではさんざん、ところがフランスでは評判を呼び、ヴァルとエリーは、フランスで住むことなる。
「さよならハリウッド」というより、「ハリウッド追い出され顛末記」といったほうがいいコメディ。
ヴァルとエリーがバーで打ち合わせをするときの、ヴァルが「君は、離婚する前からできてたんだ、、、、」エリー「ビジネスの話を」ヴァル「おお、主演女優には、、、、撮影監督には、中国人の、、、 え、いつも、君は、夜あいつに電話してたんだろ、、、、」エリー「、、、、、音楽監督には、、、、」
という風にビジネスの話をしながら、同じ語り口で、突如、離婚にいたったことを責める、ヴァルが特に面白かった。
同棲中の若い女優を、オーディションで端役につかうことになるが、この女優、同棲解消をいわれても、「映画にはでられるの?」って聞く、重役の宿泊ホテルで、盲目と気づかれずに話すヴァル、盲目の原因を、ヴァルの息子が仲たがいしており、息子を「見たくない」ってのに原因があるからと、パンクロックをやってる息子に会いにゆくとか、いろいろ、面白い場面があるが、バーの場面がおいらのつぼかな。
でも、アメリカよりフランスなんだ。「パリ 遊歩者のまなざし」の著者もアメリカ人作家。アメリカの人種差別に関する国外拠点をパリにおいている例がかかれているし、ジャズを最初に評価したのもフランスだし、ナポレオン時代から「ゲイ」は認められているって書かれてる。もっとも、この本は、ー300万人の失業、300万人の移民ーなどというスローガンを掲げる右翼や、いまだに王族を信奉している君主制主義者のことにも目がとどいている。遊歩=ゆっくり散歩=のことです。
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コメント
ウディ・アレンの作品は、鑑賞中、見終わった後も幸せな気分に浸れる映画で大好きです。今年はまたすぐに「メリンダとメリンダ」が公開されるのでとても楽しみです。
ウディ・アレンは70歳とは思えないほどの元気と勢いがありますね。
いつまでもあのままで頑張って欲しいです。
投稿: bakabros | 2005.06.14 17:27
bakabrosさん、コメント、TBありがとうございます。
ウディ・アレンの笑いの質ってありますよね。
投稿: 悠 | 2005.06.14 22:59
こんにちは。
TBありがとうございました。
ウディ・アレンには必ず挑戦(?)するのですが、いつもハテナの感想で終わってしまいます(汗)
でも絶対に見逃せないんですよね。
なんだかんだ言って好きなのかも(笑)
要所要所で笑わせていただきました。
もう、みんなしゃべりすぎってくらいにしゃべりすぎで、自己中でしたねぇ。
ハリウッドの方々はヨーロッパ(フランス?)で認められたいのでしょうね?
投稿: ミチ | 2005.07.17 17:37
映画ここんとこ観始めたんで、ウディ・アレンもはじめてなんですよ。フランスって国でもって、映画に力いれてるとこがどっかちがうのですかね(^^ゞ。
投稿: 悠 | 2005.07.17 22:38