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2005.06.12

半島を出よ@村上龍

幻灯舎刊2005-3-15 昨日、買って、鞄に詰めて、所用で行く電車の中で読み始めたら面白かった。帰りの電車おりても、駅の構内で、続きを読み始めていたくらい、っても今日も通勤電車で読んでました。 物語は、2011-12、北朝鮮の精鋭部隊が、「高麗反乱軍」を名乗り、野球を見に来ている福岡ドームの観客を人質にし、福岡を制圧し、部隊を引き入れる。政府は為すすべもなく、福岡を封鎖してしまう。その後、12万の部隊を呼び入れ、これで、日本を征服しようという北朝鮮の陰謀。 反乱軍は、福岡市と共同して独立宣言を出す。これに対抗するのは、結局、ホームレスとなった少年たち-イシハラという熟年の元にあつまった、父母を殺した少年、母に殺されかけて少年、ま、佐世保少女殺人事件の加害者みたいな少年と思って下さい。 日本は、インフレが進行し、失業率がアップしている、消費税は17%をこえている、アメリカは、北朝鮮と和平交渉をしているし、中国に目を向けて日本を助ける気配なし、の状況でおこる。 日本側政府、政府で働く閣僚、その他の官僚、韓国精鋭部隊の人たちの生い立ちなど、なるほど、ってな具合で書かれている。え、えっ、住基ネットってこういう危ない使い方されるんだ、政府って、セキュリティのこと何にも考えてないのかい、そりゃ、セキュリティ考えなきゃやすくあがるけど(--;) この間読んだ、内田樹「14才の子をもつ親へ」でも、佐世保殺人事件の加害者が精神鑑定の結果、異常ではされなかったことに注目している、いつもなら、異常ときりすてて、私らは、関係ないとすましてるけど、これは、現代の普通の少年に起こっていることなんだと認識せよ、と書いてた。村上龍の認識もこれに近いか。 私らが享受している豊かさ(逆にいえば、北朝鮮の貧しさ)の肯定。組織的に上下の関係が厳しい、組織の強さと弱さ。たとえば、精鋭部隊9人は、親しい友として、日本に入り込むんだけど、互いに親しい会話ができない、北朝鮮ではフランクな会話がない。コンバットってTVドラマがあって、ガムかみながら、雑然と歩いてくる、兵隊をみてたけど、これに日本は負けたんだもんね(^^ゞ 少年たちの自由さ--イシハラのいうモジョリティ(マジョリティじゃなく(^^ゞ)にならない、ミリオンダラー・ベイビーで、「自分を守れ」とマギーとフランクは何度も確認するが、少年たちは、これを実践しながら、共同作業もする、なんだろう、これに村上龍は、希望を託しているように思う。朝鮮以外の氏名の表記で、少年たちらのホームレスは、人名はカタカナ表記されている。 と、ここまで書いたけど、書き足らない(この項続くか(^^ゞ)。

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コメント

おお! とうとう…。
村上龍って、自分と一歳しか違わない、ということに今更びっくりしてマス。
あれだけの素材を、長編とはいえ、ばらばらにすることなく、ひとつのテーマに収束していくような技術と表現力、筆力…ものすごいものがあると思います。「自己犠牲」も出てくるのだけれど、陰鬱な気分にならないのは、かの少年たちがとてもドライだから? 読み終わって、結構疲れた、と思ったのは年齢のせいかと思いたいけど、村上さんの年齢を考えるとそんな言い訳は通用しそうにありません。。。(続きの感想、まってます!)

投稿: あかん隊 | 2005.06.12 13:34

TB貼らせてもらいました☆半島を出よいいですよね☆★

投稿: 翡翠 | 2005.06.13 19:48

>あかん隊さん
少年たちの仲間の組み方、よかったです。「みんなが、一生懸命やってるとき休むとか、、、、そういうことは変でもなんでもないんだ」こんな言葉にしびれてます(^^ゞ
>翡翠さん
TB&コメントありがとうございます。いいですね。感想続きかいときました。また、読んでくだされい。。

投稿: 悠 | 2005.06.13 21:00

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» 半島を出よ(上下巻) [cococo]
読んじゃった。 [続きを読む]

受信: 2005.06.12 13:36

» 半島を出よ 村上龍 [アース線は地球に続く]
ちょっと生意気にも書評っぽいコトをしてみようかななんて。 最初にまず登場人物のバラエティーに驚かされる。上巻を数えただけで135人もの人物名が記されている。その中には数えるほどしか名前が出てこない奴もいるが、それでもこれだけの人物を使い分ける村上氏の手腕に驚きを禁じ得ない。さらに、最後に書かれている参考文献の数もこれまた強烈である。 さて、読み始めると、まぁこれからの読者のために内容には触れること�... [続きを読む]

受信: 2005.06.13 19:47

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