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2005.07.31

顔文字@メール

顔文字がなぜはやるのか。
もともと、携帯電話のメールでつかわれだしたと思うんだけど。
携帯電話のメールは、話し言葉の延長って感じ(書き言葉なんだけど)
で、もって、伝える相手は一人(書き言葉で言うと手紙もそうだけど)

話してるとき、相手の表情をみたり、相手も自分を見てくれるという前提がある。
(電話でも、声の調子で伝わってくるものがある)。

手紙は改まっているので、書き言葉なんだけど、携帯メールは、話し言葉と書き言葉の中間というより、話言葉にちかいのかな。
で、携帯メールでの書き言葉で、ともかく、きつく取られないよう、話し言葉のような感じを与えるべく、使用されるのが、顔文字、絵文字のたぐいかな。

でも、ブログの文章でも、顔文字入れてるからな~。これは、多分、断定形で、ものを言うのが、相手にきつく取られるのを緩和してる。
女性の話し言葉の「ね」「よ」とか、丁寧語は、これと同じ働きをしてる。ブログで、文書をかくとき、「よ」「ね」を使うと書きやすい。
で、話し言葉でも、これを使う経験をしたことがあるんですけど、意外と、話がスムーズにすすすむ。女性どおしの会話がはずむのも、このようなとこにあるかもしれない(ただ、これを使う欠点は、おいらが、その方面の人と思われかねないことかな(笑)。

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2005.07.30

亡国のイージス

面白くなかった。これなら漫画 「沈黙の艦隊」の方がリアリティがあったな~。多分、原作のほうがいいはず(だって、なんとなく、登場人物のエピソードがでてますが、映画では、ほんとわかりにくかったので)。映画の台詞が、人物が、頭にひっかかってこない(-_-;)

先任伍長(真田さん)喜劇チックな演技してましたが、彼の善意が、如月の工作を砕き、如月の拳銃発射を鈍らせ、如月は拳銃で撃たれる。「地獄への道は善意の石で敷き詰められている」なんて警句を思い出す。宮津副長(寺尾聡)は、最後、人間性に目覚めちゅうか、良い人間であることがわかるが(それだったら、最初から、そんなことしないでよ)。

暗い目をした対日工作員ヨンファ(中井貴一)が唯一リアルだったかな(^^ゞ

国を守る、守るべき国とはなにか、戦後の平和は何であったのか、とか、言葉が空回りして、おいらは、どれにも、共感できない。あ、内閣情報員(岸部一徳)が言う、平和ってのは、戦争と戦争のハザマだ、戦後平和だったことに価値を認める、この人の言葉が頭に残りましたけど(多分、おいらは、平和ボケしてます(^^ゞ)。
寺尾聡の墓を詣でた妻(原田美枝子)の台詞=父子関係ってひょっとしたら時代に合わないかも(黙ってた方がよかった)。

船が沈むとき、船長は船とともにし、部下に「生き残れよ」と命令するのですが、これは、それぞれの才覚だけで、生き延びよってことらしいです(しったかぶり)。 7月31日追記 毎日新聞に五百旗頭真神戸大学教授が「イギリスの同時テロのつぎの標的は日本だろう、準備に半年はかかるだろうから、年内にイラクから自衛隊が撤収できればいいが、なんて書かれてて、これを読むと、私も、平和ボケではいられないんですけど、何とかなんないですかね。

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2005.07.29

狂骨の夢

「姑獲鳥の夏」を映画で見て、「巷説百物語」を読みこれを読んだ。ふっ、疲れた(笑) 出だしの、夢かうつつかわからない、誰が語っているのかわからない、。。。。「体の肉がはがれ、骨となって、海の底に落ちてゆく」「海辺の育ちではないのに、海の音を騒騒(ざわざわ)と聞く」という文書はリリシズムあふれてますね。小説は、この夢が何であるか解くためにあるといってもいい。 フロイトとユングの決別、フロイト学説、ユングの学説。「理趣経」ー立川流と後醍醐天皇+文覚上人の関わり、南朝再興の夢をいだく人々。さらに、天皇家が成立する前に出雲王国の支配者であったタケミナカタの一族の再興。 理趣経って、たしか伝澄が、空海にこれをみせてほしい、って断られ、それならと、空海の元に弟子を修行にやらす、ところが、弟子は空海の弟子になってしまう、って曰く付きだったよね。立川流って、関東ではやって、象がだきあってるのを神体としているのはこれだよね。 出雲から追われて諏訪神社にいたった末裔。安曇って地名があるのは、逃げる途中で、定住したところではないか。 でも、昭和の戦争中に、キリスト教ですら、戦争に抵抗できず、大政翼賛会風に、「日本基督教教団」としてまとまる。赤紙をもらって入隊が遅れたことで、非国民扱いされ、家族が、村八分にあうなんて、何故こんな戦争中のことがちゃんと書けてるんだろう(^^ゞ 「ヒトラー、、、」@映画を見ようと思ってると、関連したことが目に付く。

フロイト学説で現実が見えない人、髑髏の骨で、らい病が治ると信じる人、立川流を実践して天皇家再興を願う人たち、タケミナカタを信仰し復活を望む人たち、が起こす悲劇的事件、翻弄される女性。。。。こうかくと、オカルトファンが京極堂の本を読むのもわかる。
(京極堂は、アンチオカルトですけど(^^ゞ)

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2005.07.28

スター・ウォーズ

時間が空いたので、この映画は見ないって言ってた舌の根も乾かぬうちに、見てきました。例によって前半すこしみてません(^^ゞ

時代は未来なのに、ローマ帝国みたいだ、議長でしょ、元老院でしょ、評議員でしょ、だとか、議長が、元老院でやる演説、これって、ヒトラー調。『ヨーダ』のすんでるとこアジアンテイストだ。ヨーダと、議長の対決で、ヨーダが負けて、しばらく身をかくそう、うーん、ヒトラーの時代になったら、身を隠し=世の役に立たずにいきればいいんだ、とか。
兄がもらわれていくシーン、ミレーの晩鐘みたいな場面じゃ、戦闘シーン、ライトセーバーもって闘うとこなんぞは、ゲームみたいやな、子供がみたら喜ぶのではないか、とか連想してました。

あれ、クローサに出てた人、ナタリー・ポートマン、うって変わった役を演じてはる。うまいな(^^ゞ

「アイランド」とか、未来ものが多いのは、アメリカが古代・中世を持たないからじゃないか、とか。

おもしろい映画だったです(^^ゞ

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2005.07.27

身体の言い分

毎日新聞社刊2005-07-05 内田樹×池内六朗
今日は、脳ドックに行って、「なぜ、ドックへ?」って聞かれて「物忘れが多くって認知症が心配で。。。」って言ったら「認知症になると、ここを受診しようと思うこともなく、いつ予約したかを忘れてますので、受診されてれば、大丈夫です」と言われ、ふーん、そんなものなのだ、とヒト安心(^^ゞ。
で、この本、哲学者の内田さんと、身体治療者の池内さんの対談なのだけど、思いしろかった。悩まずに生きる法では、「解決できることが問題で、解決できないのが悩み、解決できない悩みをかかえなければいい」ということが書かれている。うーん、そうだったんだ。

常日ごろ、人とたとえば、喫茶店で話してて、別れた後、妙に気分が高揚しているときってないですか。
おいらは、昔々、「私の父は地球を作った。周りには、紫の衣装を着た侍女、、、、」がなんて話す人と3,4度あっていた。なぜか、その人は、おいらと三日会わないと精神があれるらしい、で、おいらと話していると落ち着くみたい、でも、なぜか、その人と会った帰りのおいらは、自転車に乗って信号無視で走り抜けたり、トラックに引かれそうになった経験があります、何も怖いものはないって気分になっていたんでしょうね(^^ゞ。

大学のとき、誘われて座禅を体験したことがあるが、先輩たちに「この人たち、座禅さえしなければいい人なんだけどなぁ」と感じたことがある。

買っておいた本を、そのときは、読まずに、しばらくしたころ、その本を読んだら面白かったってことないですか。

それらが、なぜか、この対談を読むと解ける(かな?(^^ゞ)

この間読み終えた「日本語千里眼」@明石散人。なかに、なぜ、ウサギと亀の競争で亀が勝つかの話がある。コースも条件も定かではない。途中に川があればどうなるか。亀は代謝が低いので、長時間、エネルギー補給なしなら亀が勝つの確率はたかい。これは、競争のルールを決めるものが勝つ、教訓なのだという。
アメリカで、煙草会社は、訴訟で巨額な賠償金を取られながら、煙草を売っている。それは、アメリカに、世界で売られている、煙草のパッケージのパテント料が入るからだという。
うーんと発想の転換はなる。

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2005.07.26

アイランド

アクション見に行くのだから、ちょっと位遅れたって、ってんで、はじめ??分遅れで見ました。でも、アクションは、ばっちり見ました。ボーン・スプレマシーみたいな、カーチョイスはあるし、それだけに満足。
アイランドに行く施設の長、ショーン・ビーン、ジャイモン・フンスーが「戦争はビジネスだ、君もビジネスか?」って会話があるので、ラムズフェルド長官に似て見えた(^^ゞ

クローンだけど、植物状態より、記憶、感情、を持たせた方が臓器の保存か、発達か、その状態がいい。クローンには、偽の記憶が与えられるけど、本物の記憶が発達することがある。ふーん。アイランド、ばら色の天国が、実は??ってのを見破るのは、昔の記憶ってのが、おいらのつぼ。それと、ジャイモン・フンスーが、寝返るところ(ちと、なんでよ~って気もするのですが)。

ヨハンソン、キスも知らないように教育されて、初めてキスするシーン、これって、むつかしいよね、ってシーンですが、うまい演技でした(^^ゞ

ジョークが入ってましたけど、アクションに圧倒されて、もう、覚えてません^_^;

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2005.07.23

「柿山伏」「空腕」

「柿山伏」山伏@茂山逸平 畑主@松本薫
「空腕」主人@茂山正邦 太郎冠者@茂山千五郎
もうひとつ、「長光」ってのがあったのですが、これは見ずにでました(^^ゞ

つい先だって舞台に掛けた「空腕」をプロが演じているのをみたことがないので、見に行きました。狂言久しぶりにみます。茂山家の狂言は、他家の狂言に比べると、やっぱり面白い。
たぶん、演劇的に、台詞の強弱つけたり、しぐさを大げさにしたり、人物の描写、台詞を考えて作ってるからかな~。和泉、大蔵、、、とは違うかな。千作、千之丞兄弟が、むかし、新劇、歌舞伎、ジャンルを超えて交流したことの影響がおおきいんやろうね。(このことが原因で、能楽協会破門されそうになったことがある、なんていうと、へぇっ、と思いますやろね。和泉元弥はこの間、別の理由で破門されましたが)。

千作さんの息子、千五郎さん、千作さんに似た芸風になってきましたな~。

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読書日記2005-07-23

なんか一日中本読んでた気が。。舞台の待ち時間も本とにらめっこだったし、、、、・
そもそもは、第2次世界大戦、日本の場合、御前会議で降伏が決まる。ドイツの場合は、誰が、降伏を決めるのだろう、ってのが疑問になって。ヒトラーは自殺してるし、秘書の本では、ヒトラーは、後継者を指定してたし。で、結局、連合軍に、ヒットラーが指定した後継者じゃない軍人を軍の代表者として降伏文書に署名するってことでした。

読み終えた京極夏彦著「続巷説百物語」の「船幽霊」でも「これは物を壊す道具や、(戦いで)勝っても民はついてこんやろ」ってあるし。戦争で勝っても、勝っただけで、負けた国の国民を動かすには、敗戦国のシステムが動かないと、だめだよね。
船幽霊、謡曲「船弁慶」から詞章を引用してた。

後、明石散人「謎ジパング」、桃太郎の謎、金印の謎が面白かった。

で、「シカトする」の「シカト」の語源
じつは、花札の猪鹿蝶の鹿(これは季節でいえば、10月)この鹿がそっぽを向いている。
でそっぽをむくことを10月の鹿、ひっくりかえして鹿10(トウ)。==シカト(ほんとですよ(^^ゞ)
(これは、明石さんの別の本にかいてあった)

映画関連読書が続いてます。

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星になった少年

ストリーは、どこかで、見てね(^^ゞ
おいらが面白いと思ったとこだけ書いときます。映画はたんたんとして面白かったです。

タイで、象使いの学校へ入った少年は、他の少年のように、象を使えない。ある夜、象の声を聞き、森へ入っていくと、象が「象と仲良くなりたいか」「仲良くなりたければ、テツ(少年の名)は、早く死んで、象に生まれ変わるけれども、いいか」(テツは考える、、)「いいです」
(この象がしゃべるってのは、タイの少年のいたずらなんだけど、この間京極堂を見たばかりなので、その後、少年が死ぬことを思うと、ここで脳に仕掛けが及んだみたいでかわいそうな気がした)。

少年が日本に帰ってきて、自分ちの象を、映画撮影に使用させる。
上野動物園の飼育係りが、戦時中、象を、爆破でやられてはかわいそうなどという理由で、象を殺す場面ーー飼育係りが、ドクを塗ったジャガイモを象に食べさせようとするが、象は、それを見分け、飼育係りに投げ返すーーー劇中劇なんですが、武田鉄也が、象にかたり、ジャガイモを渡す、象が食べてしまう、、「あードクをくちゃったよ。」と嘆く。この、武田鉄也の演技し、素に切り替わる瞬間が面白かった(もちろん、どっちも演技です(^^ゞ)常盤貴子、下手でした、演技^_^;。

映画で話されるタイの言葉が、「インファナル。。」@香港映画の中で話される言葉のようにきれいだった(響きがいいって意味です)。おいらは、こういう涙=感動物語をみると、「へん、泣いてやがれ、三日もすれば、忘れちゃう涙のくせに、今だけ泣いてな!」@『鶴屋南北悪の華』@浅丘ルリ子の台詞が脳内で反応してしまうやっかいな性格で、泣けない(--;)、少年の死がなくても、少年の孤独、象を使うことの意味、象と象、象と人間の語らい、、、音楽、これで、十分感動的ではありました。少年が小学校で、「動物のにおいがする」とサッカーの仲間にいれてもらえない孤独、同じように、孤独を感じている子供にみてもらいたい映画です。

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2005.07.21

稽古日記2005-07-21

祇園祭り@京都は、山車がでる期間だけではなく、まだ、やっているのではないかいな(^^ゞ
協賛狂言会ってんで、例年は、休みの日2日間、朝10時~夕方までやってる狂言会が、今年は、やっぱり夏はあついや、ってんで、18~22日まで、夕方6時~8時っていう時間帯にやることになった。

おいらの出番は、膏薬練@18日、空腕@20日。
膏薬練は、まーうまくいきました。これが汗が出て、-2kgやせましたかな(笑)。ビール飲んで戻りましたが(^^ゞ。
「さしも賭けゆく名馬なれど」「この親指の腹に(馬を)吸い寄せた」って、親指をだして、馬の動きにあわせ親指をうごかすんですが、師匠から、当日のリハーサルで、親指ゆっくり動かすといい、最後に、親指を顔より高く掲げるって注意を受ける。上にあげると得意気で、いいよね。
師匠、もっと、早く、稽古の段階でゆっていただかないと(^^ゞ。

空腕、最初チョコっと出て、最後、またチョっこと出るだけだから、と、相方に最初と、最後の稽古をしようかと言うと、「私は、最初から、最後まで続けないと、できない」って言われる。おいおい、これは、お前さんの一人舞台だぜ、おいらは、きっかけをつくるために最初に出て、終わらすために、最後に出るんだぜ、そんな、最初から、最後までの稽古つきあえまへん(^^ゞ。でも、付き合いました。舞台で、立ち往生するんじゃないって、仕上がりでしたが、本番では、台詞を間違えなかったのでよしとするか(^^ゞおいらが演じたかったぞ、その役(笑)。

布施無経って狂言してた、プロになってる先輩の、演技を見てましたが、これは、抜群に面白かった。やっぱり、強弱があって、間ですな~、狂言は。今度は、これで、いこう(笑)。

あーやっぱり、笑いはいい。客が笑ってくれるか、どうか、反応がわかるし(笑)。

姑獲鳥面白かったぞ、と勧めた友人と、榎木津変わってるよね、と言ったら、人の記憶を読む少女の物語「不安な童話」@恩田陸をすすめられ、「続巷説百物語」を中断して読了。人の記憶が、読み解いていく物語で、これは面白かった。おいら、恩田陸さんって、中年のおじさんだと誤解してた^_^;(’64年生まれの女性です)。 

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2005.07.20

姑獲鳥の夏~2~

謎解きの京極堂のいでたち、原作では、助六風(番傘までもってる)、映画は、色が紫(裏赤)着付けも帯の位置が上だったので、女性っぽい着付けに見えた。萬斎清明が、女装して闘う映画があったから、あやしい雰囲気をだすためかな(^^ゞ。

現実に起こっているらしい、20ケ月の妊娠、夫である医師の失踪、産院での赤子誘拐事件。

人の共同幻想である「憑き物筋」「異人殺し」「おしょぼつき」、「うぶめ」(=姑獲鳥)。
(この幻想自体が、時代により、変わってゆくというか、変えられている)
現実の病である、多重人格(涼子)、鬱(関口)、、、
を組み合わせて京極堂が謎をといていく。京極堂が寄って、説くところは現象学だ。

現実の事件が、共同幻想に憑かれた人によって起こされていく。
失踪した医師は、母の手紙(人にとって大切なことは子供を産み育てることです)に呪(=脳に仕掛けられた時限爆弾)を掛けられた犠牲者とも言える。

関口も、ラブレターを届けに行った相手(梗子に渡したつもりが、涼子であった)に対する幻想「女性は清らかなものだ」という幻想=呪ゆえに、鬱病になり、当時の記憶を失う。

(榎木津はだけは不思議で、人の想念が読める、、、ま、古代遺跡のかけらを見て、遺跡を復元できる能力があるんだから、榎木津の能力もありか。)

原作では、語り手は、関口なので、彼の、涼子に対する思いがより直裁に表れていおり、涼子が救いを求める相手に関口が選ばれている(人が金を借りるとき、貸してくれそうな人のところへ行くのと同じだ<変なたとえをだすな!)。涼子の正気が関口を選ぶ。涼子が最後に「ありがとう」と無音で関口に伝える場面は切ないです。

原作では関口が、京極堂宅を訪ねる坂の「七分目あたりで」めまいを覚えたり、何事もなく下ったり、ため息をついたり、ってのが、効果的に書かれているのですが、これ、映画にはできませんやね。で、映画では、月の画像がアップででてくる(笑)。人にスポットライトを当てる映画の手法は、舞台の手法かな。それと、病院炎上は、原作ではない。

ps 蛙の顔をした子、私は、水子それも、妊娠3ケ月目ころの子ではないか、と連想しました。
(人は固体発生ちゅうか、生物の歴史(海に浮かぶ微生物~魚~~人間)を胎内で繰り返す。ちょうど、固体発生の水陸動物から陸生動物に変わるころ(つわりがひどくなる時期でもある)の胎児は、蛙の顔に似ているってのを読んだことがあるので。
原作であって気にいっているのは「たった一人の信者もいない宗教=狂人」です(^^ゞ
萬斎は、襲名=呪名だといっていたが、名前に共同幻想がはりついているんだ(^^ゞ。それと、月と姑獲鳥の腰の血、子宮=寝室が、受精卵の到来を待ち受けて、待ちぼうけをくわされたとき、崩れ落ちる内膜=月経=生物史的ひとつの悲劇(三木茂夫より)。

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2005.07.18

姑獲鳥の夏

最初の京極堂の台詞、お、お、現象学では、ないか(^^ゞわれらは知覚を脳に集積し、脳で構成して現実を認知するにいたる、われらは、先に成立している社会に生み出され、その後、脳の作用を経て、生み出された現実を認知する。ところが、見るー見られる関係は相互に作用する。「脳は卸問屋だが、間違ったものを下ろしてくることもある」。
「あるものが見えない」(ポーの「盗まれた手紙」みたい(笑))

関口くん、不思議なことは何もないのだよ!!

おお、うれしい、これはガキには理解できめぇ、大人の映画だぞ(笑)

多重人格の原因に、幼児に性的虐待を受けたことが原因している。という精神医学の知見。
狐つきの家の伝説は、六部を殺したり、盲目の人を殺して金持ちになった家について言われているという民俗学の知識。。それそれ、「盲ケ池」という名称のある池の近所に住むあなた、それは、昔、座頭を殺して沈めた池ですぜ。

芝居の舞台のように、スポットライトが当てられ、その中で登場人物が語ったり。。。
院長の、すまけい、三谷昇の紙芝居屋さんの語り、阿部さんの探偵事務所の秘書みたいな荒川良々とか、脇も固めてましたね。

ハイボール、樽に寿屋(サントリー)の表示があったり、精神病院のようなつくりの産婦人科(そういやぁ、斉藤茂吉が院長してた精神病院は戦争で焼けました)。
ダビデの星(*1)が、ちょうちんに書いてあったり(これ、清明神社の、しるしでもあります(^^ゞ)
(*1最初関口くんが、坂をおりるとき使っていたちょうちんのしるし何だろう、ダビデの星かもと思ってたんですが、コメントいただいたあかん隊さんのご指摘のとおり、おいらが間違ってました。指摘ありがとうございますm(__)m)

「日本史」「民俗学」「精神医学」等について博覧強記な「明石散人」の名が、エンドロールに出てました。

ってハイな書き込みですが、そうです、今夜は、素人舞台の成功の余韻です。舞台の感想はまた(^^ゞ

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2005.07.15

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

ショーン・ペンの演技力でなりたってる、七変化ともいうべきか、すごい演技力でした。
飛行場にショーン・ペンが向かう、5分前、1年前に時間はさかのぼる。。。。

事務用机とかのセールスマンをしているひげを生やしたペンは、セールスマンとしては下手だ。カーネギーの本を読まされたり、ビデオ学習をさせられたりしている。家庭的には、ナオミ・ワッツと別居生活をしていて、ワッツに会いに行って迷惑がられたりしている。

ペンは、客にいくらかまけろ、と言われ、一割安くすると答える、客は不満である、経営者は、ペンを呼んで、「仕入れより安い値段でうるな、別のをすすめろ」という。困ったペンに、客は、一割を引いた小切手を出す、青い顔をするペン。売れた後、経営者は、ペンによくやった、儲けは半分半分にしようという。

ペンは経営者からひげをそれと言われ、やむなくそる。そるときのペンはおなかの出た中年そのものである。ところが、そった後、鏡に向かってネクタイを締めるペンは、優秀なセールスマン然としてくる。
銀行に融資の申し込みに行き、受付嬢に「君も大変だね、頭のわるいのを相手にして。でも僕はビジネスマンだ、時は金なりさ」なんて冗談を言うまでになっている。しかしここでも言ってることは変。

融資を当てにして、勤めはやめる。妻からは離婚される。兄に犯罪行為がばれて、わびるペン、同時に怒りをあらわすペン。その後の無精ひげをはやした傷心のペン。
ヘリコプターが、ホワイトハウスに突っ込んだをいうニュースを観て、飛行機をハイジャックしてホワイトハウスへ突っ込もうと計画するペン。
原因                    結果
自販機にペニーを入れる          ガムがでてくる
ニクソンが操作している。       私は、家庭も、仕事も、うまくいかない。
(こういう思考をペニーガム法だっけ、というらしい)
にとりつかれたペン。

こっから先は、テロリスト(小心の)の表情。ひげもきちっと整えている。

ショーン・ペンは、スタニスラフスキー・システムを取り入れたアクターズ・スタジオの出身者。これだけ、性格をうまく演じ分けられたらたのしい、よね。役者として。
(すいません、ザ・インタープリターのときは、もう、二コールの邪魔しないでってみてました(笑))
そうそう、家で、飛行機に乗るまでの練習をしてたペン、こういう風に、演技をつくるんだろうなってみてました(^^ゞ

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2005.07.14

坂手洋二さん作演出作品

『上演されなかった「三人姉妹」』 2002年チェチェン武装勢力が、モスクワの劇場を占拠した事件を連想させる。舞台では、三人姉妹@チェホフが演じられている。事件の犠牲者が、事件を回想して語る、劇場内のことが再現されるー芝居の進行、武装勢力と、観客、俳優の関係、人質のこと、、、、これが、並行して演じられる。観客、劇場関係の人質は、三人姉妹の俳優であったりするし、舞台俳優は、自分にもどったりする。

この状況下での、三人姉妹の台詞@チェホフの台詞が、笑らえました。
クルイギン「僕は、満足だ、満足だ(あれ、愛してるだったかな?)」
マーシャ「うんざり、うんざり、うんざりだ」とか。

マーシャが、「マーシャ」は固有名詞ではない、私は、女性としてのマーシャを引き受けてきると述べるときの潔さには感動しました。

ナスターシャが、80歳の老召使を追い出そうとする、人物である一方、武装勢力に同情し、世間に平和を訴えたりする人格の二重性。そういえば、原作でも、そういう風にかかれてるな(^^ゞ

武装勢力は、自分の国へ進出した軍隊の撤退を、政府に約束させ、人質である観客を解放しいようとするが、じつは、政府は、約束を履行する意思なく、武装勢力を、攻撃する。この政府の攻撃により、観客の大半の命が奪われる。しかし、大半の命が奪われたのは、武装勢力のせいであると、政府は宣伝する。

私たちは、政府が、国民が、一筋縄でいかないことを経験している。善人が悪人だったり、支持していた政府が、じつは、他国民を抑圧していたりとか。私たちは何を信じたらいいのか、というより、信じていいのか。

三人姉妹の最後の台詞「私たちにもわかる気がする、なぜ、生きているか、なんのために苦しむのか、それがわかったら、、、、」という台詞にはぞくっときました。

って、まじめなお芝居のようですが、さっき、書いたように笑えたし、配役の役名には、「トム」ってなのがあり、「宇宙の戦争、、、」ってな台詞がでると、笑ったりしてました、ヴェルシーニンがマーシャに最後の挨拶をし、抱き合う、と思いきや、マーシャはヴェルシーニンとではなく、武装戦士と抱き合うとか笑いところはあり、三人姉妹って笑える劇なの?ってな感じでもありました(^^ゞ(不謹慎な客だったかな)

「明暗」にも出てられた鴨川さん、下総さん、三人姉妹と男兄弟の妻を演じられた中山マリさん、神野三鈴さん、立石涼子さん、江口敦子さん、、、、等、演出助手を演じられた俳優さんなど、みんさん、うまいな(^^ゞ。

ジャパニースの私には、リアルなのは、自国の自衛隊や、警官に、劇場を占拠されることなんですけど、「半島を出よ」@村上龍に比べると、想像力貧困です(--;)

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2005.07.10

フライ,ダディ,フライ

娘が、ボクシング@インターハイ優勝者から顔をどつかれた。彼の父は、国会議員、時期の総理候補。父(堤真一)は、①警察へ届け出るか、②このままにするか、③加害者と素手で闘うか。
父が、加害者の高校と間違えてはいった三流高校の高校生に助けられて、父は、③をえらび、闘うすべを、高校生(岡田准一)から教わる。
堤真一の妻役に元宝塚の愛華みれ、上司に演出家・作家の鴻上尚史、バスの運転手に温水洋一、乗客に、シャル・ウィ・ダンスの徳井、田口コンビに浅野和之。

岡田准一のクールさがいいな~堤の胸を指して「おっさん、ここで、あいつより、勇気があると思ったら闘わなくていいだぜ」とか、「おっさん、恐怖の先になにが見える」「おっさん、自分のことだからいつやめてもいいだぜ」ってのがいい。現実も、母子家庭で、母との接触もない、在日韓国人。

高校生は、加害者が勝つか、おっさんが勝つか、賭けをやっている、加害者高校の生徒にも賭けを勧誘している。これを知って堤は馬鹿にされたといかるが、じつは、これによって、相手高校を巻き込んで、おっさんと加害者の闘いの場を作っている。
(おいらは、クリーンかどうかで、人を判断するんじゃなくて、何をしているか、によって判断する方がよかーないかぃって思ってんだけど、それは、おいといて)。

これ、ある程度、喜劇ぽっく出来上がっているが、ときどき、岡田准一の過去とか、堤と岡田准一の親子に似た感情とか、しめっぽく間がはいる、これがなきゃいいと思うんだけど(^^ゞ。

岡田准一、こっちの方が、タイガー&ドラゴンの落語家より、かっこよかったな~。
強いかれが、手を伸ばして、鳥になったように踊るって設定も。

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時のしずく@中井久夫著

みすず書房2005-4-20刊
当時、神戸大学精神科教授として、阪神大震災の際、精神科医を組織して、被災者の精神的ケアーにあたった人。私は、医者関連の仕事じゃないけれども中井さんの「精神科治療の覚書」を、自分の仕事のために何回か読んだ。目の前にいる人が、どこか、私からリスペクトできる人として接すること、を教えてもらった気がする(いつも、何だ、あいつは、などと思って、反省することが多々あるんですけど(^^ゞ)。

1995大震災から2002までのエッセイを集めた書。

@日本人が立ち直るときは、近い過去に破滅・破壊を経験して「よしたちなおるぞ」って時で、目的を達したときはあぶない。

@うつ病の病気にかかる前の性格は、「模範青年、模範社員」ってのは、今では常識だとおもうけれども、統合失調症の病い前の性格は、「兆表を読む能力」予感能力に優れた人である。

@京都の風土は哲学に似合い、神戸は、詩人画家を生み、大阪は、、、、。

@キーをたたくより字を書くほうが、、、脳の活動は、広範囲であり、、、脳障害の方の手を縛ると、漢字を読める率がさがる。。。。

書いてあることから、抜粋。また、受け売りで、どっかでしゃべってるんだろうな、自分(^^ゞ

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2005.07.09

みたい映画をつなぐタスキ

あかん隊さんから、いただきましたので、まじめに、思い出して(^^ゞ

1. 過去一年間で一番笑った映画
昨年、シネコンがある映画館の近所に越してきてから映画をみはじめまして、、、
シネコンに来てるのに見逃した「下妻物語」、DVD買ってみましたが、脳天気の深田恭子がなんとも、まともに見えて、これは面白かった。(^^ゞ「真夜中の矢次さん、喜多さん」もよかったけど、宮藤官九郎は、TV「タイガー&ドラゴン」の方が面白かったし、、、

2. 過去一年間で一番泣いた映画
だいたいお笑い系がすきなので、、、
「約30の嘘」これの中谷美紀が最後にいう台詞で泣けました。
詐欺師集団が、金を手に入れるが、仲間が一人これを持ち逃げする。
中谷が、持ち逃げする女性に「これはあんたにあげる、でも、あの人は連れてゆかないで。でも、あんあたは幸せになれないよ」って台詞。持ち逃げした女性が逃げる途中で、自分を愛してくれてた人を思い出し、泣く。。。って物語でした。
「ミリオンダラー・ベィビー」は感想に書いたので、こちらをあげときます(^^ゞ

3. 心の中の5つの映画
うなわけで、少ない観た映画の中から選ぶとすると
①「8人の女たち」
http://www.gaga.ne.jp/8femmes/
エマニュエル・ベアール他、男が殺されていて、妻、愛人、妻の妹、妻の母、子供2人、メイド2が誰が殺したか?それぞれの男との係わり合い。そのうちできてくる女性同士の友情。
②「めぐりあう時間たち」
http://www.jikantachi.com/home.php
二コール・キッドマン他。二コールが出てればいいってものですが、これ、女性の現在、それがどこからきてるのか、を描いててよかった。
③「インファルノアフェアⅢ」香港のやくざ組織に潜入した警察官、警察官組織に潜入したやくざ、それぞれの生を描いて、よかった。
④「俺たちに明日はない」
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/Bonnie%20And%20Clyde.htm
受験が終わった日にみました。これのオープニングが、カメラのカシャって音で、画面が止まるってもので、これだけで、感動してました(^^ゞ。
⑤「仁義なき闘い」
シリーズ通してみましたが、金子信雄の親分「わしゃ、なんにもできんけー、あいつらが、、、、」って台詞で、子分を死地に赴かせるってのがなんともでした(^^ゞ

4 みたい映画
「姑獲鳥の夏」 その前に「ダディ・フライ・ダディ」を観てる気がする。

「モディリアーニ」 婦人公論でチェックしました(^^ゞ

「リチャードニクソン暗殺を企てた男」ショーン・ペン、21グラムもミステリックリバーも観てるのですが、スタニスラフスキーシステム@アクターズ・スタジオに通っていたと知って興味が沸いてきました。「宇宙戦争」のロビンスもそうなんだって。「ザ・インタープリター」のときは、ペンさんいいから、二コールを写してって感じだったのですが(笑)

「リンダリンダリンダ」スウィングガールののりで(^^ゞ

で、ブログ関連は、あかん隊さんのブログ通じて、知ったところばかりなので、まわせるところがない^_^;

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2005.07.07

ザ・リング2

レイチェル、エ イダン母少年。レイチェルは、新聞記者。レイチェルが呼び出した少女の霊が、エイダンにとりつく。この霊を母が取り除くドラマ(いつもながら要約し過ぎてます(^^ゞ)

まー、何ですな、ユングのグレート・マザー、子を飲み込む母ってのがありまして、飲み込まれる子が、少女の霊、自立する少年がエイダンってな図柄になるんでしょうな。
母が、エイダンをい助けるために、霊に殺されてもって決意するとこなんかは、まさにグレート・マザーです。エイダンが、母のことを「レイチェル」って呼んでいるのですが、レイチェルは「ママって言って」なんていっとりますが、霊に取り付かれてからは「ママ」、霊が抜けてからは、「レイチェル」(「レイチェルで呼んでいいのよ」なんてことを言っています)。
子を飲み込むグレートマザーから、子が殺され、リ・プロダクツする物語、母も自立する物語ですな。だから、夫、父はどこにもでてきません(^^ゞ
霊が水を怖がるが、そういえば日本語の「若水」はリ・プロダクツ(再生)に関係がある。水子とも言うし、死にも関係あるし。。。。

ホラー映画ですから、その面でも、ぞくぞくはしました。ってもホラー好きじゃないんで、怖がりのおいらにちょうどいい怖さかもです。

TV画面に引き込まれたり、TV画面から出てくるってのは、よくありますよね(^^ゞ

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2005.07.05

別役実作品@民芸

「山猫理髪店」
理髪店の店主@大滝修治、見習い@三谷昇、大滝は、理髪店の剃刀で、女房ののどを切った、などと言っている、しかし、奥さん、娘らしき人がいる、しかし、大滝は、あいつらはおれを亭主、父と思ってるだけで、他人だという。

三谷は、大滝から、こころの底では、お前は、理髪師になりたがっている、と言われ見習いをしている。しかし、こころの奥底をのことだから、自分は、何になりたいかわからないと言う。

そこを訪れるのは、北海道の鉱山の爆発事故で記憶を失った韓国人2人、二人は、海峡を渡りたがっており、理髪店に来れば、海にだしてもらえると思っている。理髪店を買い取った、韓国人夫妻、ここへくれば、弟とあえると信じている。

そのナンセンスな会話。これが笑えました。ジャパニーズ不条理劇の別役作品。ほんと、シュールなんです、これ。

舞台にある、電柱についてる街灯からながれてくる「おいっ、にっぽんじん!」「おいっ、ちょうせんじん!」と店主にだけ聞こえる声がする。人がこのように呼ばれる、ときの違和感、これが、作品のモチーフなんだと思うのだけど、たぶん、おいらは、こう、呼んだり、呼ばれることの恐怖心は理解できる^_^;ここと、最後、店主の妻の遺体が発見される場面だけはぞっと来ました。だって、店主が妻ののどを切ったのは、ずっと、冗談みたいに処理され、妻(じつは店主の妻の妹)がいると思わされてましたので。日本のシュールさは、突如、いままでは、こうだったけど、じつはね、、、て違う物語が呈示される、シュールさなんだ(^^ゞ

これって、初演は、三木のり平が店主を演じてました。そのとき見なかったのですが、残念。三木のり平は、どこかで、新劇に属していたことがあるはず。森みつ子の「放浪記」@菊田の台本を短くしたり、演出もしている。ももやのCMだけで、記憶されるのちと、つらいかな、おいら。

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喪失の国、日本

M・K・シャルマ著、山田和訳 文春文庫。2004-1-10 インド・ビジネスエリートマンの「日本体験記」という副題をもつ。

インドの社会では、カースト制があり、この骨がらみの意識を、日本人は理解していない、という。たとえば、歌は聴くものであり、人前で歌わない(歌うのはカーストの低い人の仕事であるから)。脱いだ靴を手でそろえると、馬鹿にされる(カースト低い人の仕事だから)。。。。うーーん。
ひとつ感心したが、三島由紀夫についての感想、三島は民族主義者ではない、味方を鼓舞しただけで死ぬ民族主義者はいないから。民族主義者はかならず敵を倒す、著者の友人たちの「金閣寺」の評価は「国家、民族、戦争についての意識を書くことを排除している」「精神的は子供の物語」「小さな寺が美の権化、絶対性の対象になるのか理解できない」というものだという。三島事件は、戦前、三島は徴兵検査に不合格で徴兵されていない、このコンプレックスが戦後くすぶって、三島事件は、この自己回復の劇化、足が不自由だったロートレックが失踪する馬の絵ばかりかいていたのと同じではないか。と書いているのに感心した。ふーん、そうだったのか(^^ゞ

この間読んだ、「東アジア・イデオロギーを超えて」@古田博司@新書館でも、中国、韓国、ベトナムの中華意識ーー儒教が骨がらみになっており、道徳意識の低い国を馬鹿にし、自分たちは、道徳意識が高いーー中華であるーーってな思想が、日本人にわからないって書いてあった。日本人は、儒教を個人の道徳の、個人の倫理の問題と思っているが、儒教は、社会制度なのである。たとえば、礼記などは、冠婚葬祭のマニュアルであり、死んだ人の葬式の仕方などが詳しく決められている。こういう礼の守られてない国、ジャパンは野蛮国だという意識があるのだ。という。うーん、これも、かみあわないだろうね、きっと、日本とは。

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2005.07.03

ダニー・ザ・ドッグ

ジェット・リーの武術を見て、スカッとすればいいやって気持ちで見て、期待は裏切られなかったです。人@闘犬として育てられて、闘犬のような試合があり、そこではどちらかに死がおとづれるまで試合は終わらない。古代ローマのあった闘いを、現代によみがえらせたものか(^^ゞ。

幼児の記憶ー母、ピアノ、音楽をもとに、過去を思い出し、人間的感情をとりもどすってストーリー展開。
フリーマンの「自己発見が少年を大人にする」とか「料理のコツ、それは素材が語る」ってな台詞や、リーを人@闘犬として育てたバートおじさんのところから逃げ出したのに、リーがおじさんにみつかりおじさんが、つれもどそうという台詞「、、、過去は過ぎ去った。未来は輝いている。」(<こんな台詞にだまされちゃいけないって思いますもんね(^^ゞ)とか、味付けがあって、面白かった。

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宇宙戦争

100万年前に地球征服のために地下に埋められていた、物体が、いよいよ地球征服に向かって動き出す。クルーズは、娘と息子とともに、別れた妻の実家ボストンまで、彼らを送り届ける。って筋(要約しすぎてます(^^ゞ)。
家族愛、幼い娘には現実の恐怖を見せないようにするクルーズ。ロビンスを殺すときは、娘に目隠しをし、耳をふさがせる。ロビンスの台詞「俺は救助隊にいた。目をあけて、脳を働かすやつは死なない」という台詞とは対照的。

ロビンスに助けられた、クルーズと娘。

ロビンスは、宇宙人と死を賭して戦おうとする。しかし、ロビンスが宇宙人に発見されれば、クルーズ親子も発見され、殺される。そこで、クルーズはロビンスを殺す。(ここで、おいらは唯一、えーーーと思う、敵と戦う戦士を、自分の保身のために殺すんですぜ、でも、これがあるせいで、単なる娯楽映画を超えてるか(^^ゞ<どこが!!)

で、地球征服を目指す宇宙人は、地球人と戦って滅びるわけではない。クルーズたちが戦って、征服隊が滅びるわけではない。ドラマがないやないか~と思うのは、おいらだけか(^^ゞ

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2005.07.02

稽古日誌2005-07-01

鞍馬天狗@仕舞の稽古がはじまる。で、全部で3分くらいの仕舞で、前半部分をならったんだけど、あれよあれよっれてな間で、稽古が終わって復元しようにも、何をやってたのか、ところどころしか思い出さず、動きがつながらない。。。。まいったな~、うーーーん。

天狗だから、立ち方からしてちがう。いつもなら、足の親指をあわせてたつんだけど、肩幅よりすこし、狭いくらい足をひらく。師匠から、「あんたむきやろ(^^ゞ」って言われて「へぃ、おいらの性格は、どうせ、雑で、荒うござんしょ、、、へっ」ってなもんだけど、この1分半を3回ほど繰り返しただけなのに、しんどい、、、師匠の終わった後の「ふう~」って息からすると、やはりしんどいんでしょね、この曲。後ろ向きに飛んで、くるっとまわって片ひざになる。。。

「膏薬練」@狂言、ようやく相方の台詞がはいったみたい、途中、相方が台詞とちったので、からかってやると、怒ったのか、演技がよくなってる。。。。そうか、この曲、都の膏薬練、鎌倉の膏薬練が自分の膏薬を自慢するだけじゃなく、相方と競ってるとこ、ちゅうか、馬鹿にしてるとこあるんだな~ってきずく。そうか、そうか、ちいと、それを膨らますか(笑)。芝居ってのは、台詞があるんだけど、やってるうちに、イメージがでてきて、自分が何をやってるか、わかるところがあって、これが、面白くて、こんなのやってるんだな、って思う。頭のめぐり悪いおいらはやっぱりやってみないとわからない。

「変身」@カフカを、この前「城」@カフカ原作@新国立劇場で見てから復習のつもりでよんでたけど、ザムザって、サラリーマンが、ある日、起きたら虫になっててたって小説。虫になって、裏向きになったら起き上がれない、まー亀ちゅうかアブラ虫みたいなんで、なんかおかしいって思っても、まじめに読んでたら、「カフカが変身を友達の前で読み聞かせたら、友達は、おかしくて笑った」ってなことを読んだ。な~んだ、喜劇なんだ、ってうれしくなった。でも、日本の評論家は不条理だとか、いうんだ。不条理って、ナンセンスってな笑いじゃないかって思うんだけど(^^ゞ

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