姑獲鳥の夏
最初の京極堂の台詞、お、お、現象学では、ないか(^^ゞわれらは知覚を脳に集積し、脳で構成して現実を認知するにいたる、われらは、先に成立している社会に生み出され、その後、脳の作用を経て、生み出された現実を認知する。ところが、見るー見られる関係は相互に作用する。「脳は卸問屋だが、間違ったものを下ろしてくることもある」。
「あるものが見えない」(ポーの「盗まれた手紙」みたい(笑))
関口くん、不思議なことは何もないのだよ!!
おお、うれしい、これはガキには理解できめぇ、大人の映画だぞ(笑)
多重人格の原因に、幼児に性的虐待を受けたことが原因している。という精神医学の知見。
狐つきの家の伝説は、六部を殺したり、盲目の人を殺して金持ちになった家について言われているという民俗学の知識。。それそれ、「盲ケ池」という名称のある池の近所に住むあなた、それは、昔、座頭を殺して沈めた池ですぜ。
芝居の舞台のように、スポットライトが当てられ、その中で登場人物が語ったり。。。
院長の、すまけい、三谷昇の紙芝居屋さんの語り、阿部さんの探偵事務所の秘書みたいな荒川良々とか、脇も固めてましたね。
ハイボール、樽に寿屋(サントリー)の表示があったり、精神病院のようなつくりの産婦人科(そういやぁ、斉藤茂吉が院長してた精神病院は戦争で焼けました)。
ダビデの星(*1)が、ちょうちんに書いてあったり(これ、清明神社の、しるしでもあります(^^ゞ)
(*1最初関口くんが、坂をおりるとき使っていたちょうちんのしるし何だろう、ダビデの星かもと思ってたんですが、コメントいただいたあかん隊さんのご指摘のとおり、おいらが間違ってました。指摘ありがとうございますm(__)m)
「日本史」「民俗学」「精神医学」等について博覧強記な「明石散人」の名が、エンドロールに出てました。
ってハイな書き込みですが、そうです、今夜は、素人舞台の成功の余韻です。舞台の感想はまた(^^ゞ
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コメント
まってました! おもしろかったようですね! よかった。すてきな台詞が、そこここにちりばめられていたでしょう? 悠さん好みの。
あの、ここで書いてもいいのかな、と思ったのですが…。
ダビデの星って、ユダヤ教の印ですよね? たしか三角形が上下に重なる形だったのでは? 安倍晴明の☆マークとはちょっと違うような気がします。どうなのかな…。
投稿: あかん隊 | 2005.07.18 22:50
すみません。TBがだぶってしまいました。ひとつ削ってください。お手数かけます。m(_ _;)m
投稿: あかん隊 | 2005.07.18 22:53
TB消しときました。ダビデの星の、ご指摘ありがとうございます。また、間違ってたらお願いします(^^ゞ
映画の音楽どうでしたか?ってこんなとこで、お聞きしてますが、また、よかったら、教えて下さりませ(^^ゞ
投稿: 悠 | 2005.07.18 23:10
この映画の音楽ですか?
うーん。少し音が大きかったようにも思えます…って、そういうことじゃないですね。(汗)
ミステリーには、ありがちな感じだったかも。
特にこの映画に特化された、という印象は薄かったような気がします。音楽が入らなくても雰囲気が出せそうなシーンにも、比較的「これでもか…」みたいにBGMが流れていたようで、使い方は、少々くどかったのじゃないでしょうか?
投稿: あかん隊 | 2005.07.19 15:29
コメントありがとうございます。
音、くどかったですか(^_^;)、なんか、気になったところがあって、どこだっけ、なんて状態なんだったんで。ありがとうございます。
投稿: 悠 | 2005.07.19 15:51
こんばんは。コメントありがとうございます。
納得しました! 低音が効いていたんですね。そういえば…って思い出してみました。
今だと本屋さんの平台に3分冊の文庫本が。
ぜひ、原作を読んで感想をアップしてください。
投稿: あかん隊 | 2005.07.19 22:59
あかん隊さん、本の感想は、おいらの手にあまります^_^;映画を確認するために読んだだけですので、映画のイメージが入ってしまってます。
映画の評判聞こえてきますが(京極さんのファンからの映画の評判も)、映画は面白かったです、おいらは(^^ゞ
投稿: 悠 | 2005.07.20 07:53
こんにちは〜。
「面白かった」という御意見をお聞きしたら、もう一度素直な気持ちで見てみたくなってきました(笑)
映画鑑賞って、そのときの気分や、原作への思い入れや、期待度によって全く評価が違ってきますもんね。
音のことですが・・・不遠寺病院が写る度にビヨ〜〜ンっていう効果音(?)がしたのがちょっと気になりました。
投稿: ミチ | 2005.07.24 07:50
おいらは、京極さんの「孤者異」@「続巷説百物語」読んだら、吹越満、小池栄子、えぇ、って感じでした(TVみてないんですけど、見たら違うと思いますが^_^;)
投稿: 悠 | 2005.07.24 08:54
コメント&トラックバックありがとうございました。
純粋なミステリーとして楽しめないのは映像のせいか、脚本のせいなのか。それでも雰囲気はよく出ていたと思いました。
読者のイメージは千差万別なのだから批判も仕方ないと思います。
京極作品はアンチオカルトなのに、オカルトファンが喜んで読んでいるという奇妙な現象がこの映画によって断ち切れればと願ってやみません。
「この世には不思議なことなどない」これに尽きます。
投稿: まつさん | 2005.07.27 08:39
>京極作品はアンチオカルトなのに、オカルトファン
じつは、「嗤う伊右門衛門」を見たときには、そのような気分で、よく、わからん映画だな、と思ってました^_^;
投稿: 悠 | 2005.07.28 08:20
あかん隊さんがおっしゃるように
ダビデの星は六芒星(漢字をど忘れ)で
晴明桔梗とは違ったと思いますよ。
映画の中でクジを斬る場面があったんですが
それの斬り方が晴明の斬り方と違うようなので
自分としてはそちらがとても気になっています(汗)
投稿: chishi | 2005.08.07 17:19
>chishiさん
おいらが覚えてるのは、rinn、zai、sya、、、、ってのでけど(確か)、映画のも、本のも、あれ、どういうのだったか、そういえば、忘れてます(^^ゞ。
投稿: 悠 | 2005.08.07 19:52