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2005.07.29

狂骨の夢

「姑獲鳥の夏」を映画で見て、「巷説百物語」を読みこれを読んだ。ふっ、疲れた(笑) 出だしの、夢かうつつかわからない、誰が語っているのかわからない、。。。。「体の肉がはがれ、骨となって、海の底に落ちてゆく」「海辺の育ちではないのに、海の音を騒騒(ざわざわ)と聞く」という文書はリリシズムあふれてますね。小説は、この夢が何であるか解くためにあるといってもいい。 フロイトとユングの決別、フロイト学説、ユングの学説。「理趣経」ー立川流と後醍醐天皇+文覚上人の関わり、南朝再興の夢をいだく人々。さらに、天皇家が成立する前に出雲王国の支配者であったタケミナカタの一族の再興。 理趣経って、たしか伝澄が、空海にこれをみせてほしい、って断られ、それならと、空海の元に弟子を修行にやらす、ところが、弟子は空海の弟子になってしまう、って曰く付きだったよね。立川流って、関東ではやって、象がだきあってるのを神体としているのはこれだよね。 出雲から追われて諏訪神社にいたった末裔。安曇って地名があるのは、逃げる途中で、定住したところではないか。 でも、昭和の戦争中に、キリスト教ですら、戦争に抵抗できず、大政翼賛会風に、「日本基督教教団」としてまとまる。赤紙をもらって入隊が遅れたことで、非国民扱いされ、家族が、村八分にあうなんて、何故こんな戦争中のことがちゃんと書けてるんだろう(^^ゞ 「ヒトラー、、、」@映画を見ようと思ってると、関連したことが目に付く。

フロイト学説で現実が見えない人、髑髏の骨で、らい病が治ると信じる人、立川流を実践して天皇家再興を願う人たち、タケミナカタを信仰し復活を望む人たち、が起こす悲劇的事件、翻弄される女性。。。。こうかくと、オカルトファンが京極堂の本を読むのもわかる。
(京極堂は、アンチオカルトですけど(^^ゞ)

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コメント

おお! よく整理されていますねー。
「リリシズム」って何だっけ…と調べてしまいました。(情けなかー) 出だしのところは、「詩」のような雰囲気がありますね。その後も、ちらちらと海のイメージが出てきたりして、これだけ長い小説で、巧妙な伏線として、また読者の興味をそそる謎として、活きていますね。
坂の上の家が、どんな間取りでどういう具合に建っているのか…ずいぶん考えてしまいました。

投稿: あかん隊 | 2005.07.29 20:30

場面を絵にってはさすがですね。おいらはこれができない(-_-;)
京極堂シリーズ2作読んだだけなんですけど、事件というより、前半にでてくる、謎のような言葉の解決がおもしろかった。「主人を殺した女を、私が、殺しましたが、主人を殺したのは、私なんですよ」みたいな謎の言葉が解決されてゆくのが。

投稿: 悠 | 2005.07.30 08:40

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