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2005.07.05

別役実作品@民芸

「山猫理髪店」
理髪店の店主@大滝修治、見習い@三谷昇、大滝は、理髪店の剃刀で、女房ののどを切った、などと言っている、しかし、奥さん、娘らしき人がいる、しかし、大滝は、あいつらはおれを亭主、父と思ってるだけで、他人だという。

三谷は、大滝から、こころの底では、お前は、理髪師になりたがっている、と言われ見習いをしている。しかし、こころの奥底をのことだから、自分は、何になりたいかわからないと言う。

そこを訪れるのは、北海道の鉱山の爆発事故で記憶を失った韓国人2人、二人は、海峡を渡りたがっており、理髪店に来れば、海にだしてもらえると思っている。理髪店を買い取った、韓国人夫妻、ここへくれば、弟とあえると信じている。

そのナンセンスな会話。これが笑えました。ジャパニーズ不条理劇の別役作品。ほんと、シュールなんです、これ。

舞台にある、電柱についてる街灯からながれてくる「おいっ、にっぽんじん!」「おいっ、ちょうせんじん!」と店主にだけ聞こえる声がする。人がこのように呼ばれる、ときの違和感、これが、作品のモチーフなんだと思うのだけど、たぶん、おいらは、こう、呼んだり、呼ばれることの恐怖心は理解できる^_^;ここと、最後、店主の妻の遺体が発見される場面だけはぞっと来ました。だって、店主が妻ののどを切ったのは、ずっと、冗談みたいに処理され、妻(じつは店主の妻の妹)がいると思わされてましたので。日本のシュールさは、突如、いままでは、こうだったけど、じつはね、、、て違う物語が呈示される、シュールさなんだ(^^ゞ

これって、初演は、三木のり平が店主を演じてました。そのとき見なかったのですが、残念。三木のり平は、どこかで、新劇に属していたことがあるはず。森みつ子の「放浪記」@菊田の台本を短くしたり、演出もしている。ももやのCMだけで、記憶されるのちと、つらいかな、おいら。

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コメント

お芝居は、いいですねぇ。自分は、あまり観にいっていないのですが、あの不思議な距離感とリアルな感覚は、他にはないと思っています。このお話もおもしろそうです。大滝さんも悪くないけど、三木のり平のキャストでみてみたいですね。テレビのない時代の役者さんって、本物だな、と思いますしね。

投稿: あかん隊 | 2005.07.05 23:52

映画だと、シネコンで、観客一人でも見てられるけど、電車男(私が見たとき、観客4人でした(^^ゞ)、舞台だと、多分、見てるほうが落ち着かない、落ち着かない観客見てる舞台で落ち着かない、なんてことになるんでしょうね(笑)。

投稿: 悠 | 2005.07.06 07:01

TBありがとうございました。
またコメント遅れてすいません。

大滝秀治と別役実のコラボに期待してみましたが、
結果、初演の三木のり平バージョンを見られなかった後悔が募ってしまいました。
もう見られないのですが…

投稿: mine | 2005.08.10 22:47

mineさん、コメントありがとうございます。
わたしは、三木のり平さんと、別役作品ってんで、えっと思ったんですが、三木のり平さんの方で見たかったです。
不条理劇って、日本人は、どこか高邁な劇ってとらえるんですけど、ナンセンスな笑劇って感じがないとね(^^ゞ

投稿: 悠 | 2005.08.11 07:40

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6/18 紀伊国屋サザンシアターにて 不条理劇作家別役実と、リアリズム演劇大滝秀治の不思議な出会い。 脚本:別役実 演出:山下悟 出演:大滝秀治、三谷昇(演劇集団円)、内藤安彦、千葉茂則、塩屋洋子、久保まづるか、他 劇団民藝の大滝秀治が、別役実の芝居に... [続きを読む]

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