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2005.08.02

ヒトラー~最後の12日間~(1)

エンディングロールが終わっても立てない、重い映画でした。千年王国を作ろうとした天才の挫折の物語、神々の悲劇、ヒトラーは、ダーク・ヒーローですね。

狼の巣(地下壕)でのヒトラー側近(秘書も)の生活。
ドイツが連合国、ソ連に爆撃され、市街戦で、ドイツ国民が殲滅されてゆく状況。
この二つが、入り組んで、物語をつくる。

ヒトラーは、もう、本土が爆撃を受けて壊滅状況にあるのに、まだ、戦況が好転することを信じている。つぎつぎと昔の仲間、ゲーリング、ヒムラーが裏切ってゆくのに、怨嗟の言葉を声を荒げて投げかける。他方、日常生活は、つつしみ深い紳士でありながら、話す内容は、「弱者に同情は必要ない」(国民がつぎつぎ死んでゆくのに)「国民がそれを望んだのだ」(退避しないとドイツの若者が防御のために死んでゆくことに)「それが彼らの任務だ」「ユダヤ人を殲滅したことは、私の功績として残るだろう」とか、その本質を話す。(エバァと結婚するときに、ユダヤ人じゃなくアーリア人であることを誓うってもすごい)。

でも、千年王国の建設に取りつかれた天才としては、国民より、そっちが大事だよね、ってきがしますが、やっぱり、狂気ですよね(^^ゞ。(もし、ドイツが、原爆を先に開発していたと思うと、怖いです)。

他方、市街戦では、子供が、ヒトラーを崇拝して、銃、爆弾を扱っている。
(側近以外は、戦いに勝つことを信じているみたい)つぎつぎに国民が死んでゆく。。。。。

ヒトラーは、国会の授権で、権限の委任を受けているから、彼が国家であるから、彼が降伏するか死ぬまで、降伏がありえず戦争は終わらない。ヒトラーが降伏しない限り、国民がつぎつぎ死んでゆく状況は終わらない。(内閣が戦争を始めても、内閣自体をひっくり返せば、その内閣が終戦工作を始められた日本とはちがう)。

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コメント

とうとうご覧になりましたね! すごい映画でしたね。
いろんな意味で、これは映画史上に残る大作になると感じています。この映画から、学ぶべきことは、あまりにも多くて…。
さすが悠さん、(1)を付けて、更に感想が続くのですね? 続く記事を楽しみにしています。

投稿: あかん隊 | 2005.08.03 00:14

ほんと、すごい映画でした。しばらく映画が見られそうにもないくらいです。って、すぐに見に行くんですけどね、おいらの場合(^^ゞ。

投稿: 悠 | 2005.08.03 21:23

こんにちは〜。
こちらでは夕方とレイトの一日二回上映なんですよ。
主婦をバカにした上映時間だと思いませんかー(怒)

ナチス、ヒトラーに関する本や映画はたくさん見てきて、この映画をようやくドイツがドイツ人俳優で作り上げたことに感慨を持っています。
悪魔のような彼を選んだのはドイツ国民だったという、この事実はドイツ国民にも深い傷となっているんじゃないでしょうか。

投稿: ミチ | 2005.09.02 08:17

ミチさん、こんにちは。
東ドイツは、現在、失業率10%って、いまだに、西ドイツが経済的に優位にたってるって話を聞くと、国家分裂という事態を招いた、戦争の爪痕を感じます。

投稿: 悠 | 2005.09.02 17:36

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