亀は意外と速く泳ぐ
(物語)単身赴任の夫の妻すずめ。夫からの電話は「亀にえさをやったか」。階段で、上から落ちてくるりんごを避けるため伏せたとき、みつけた「スパイ募集」(親指サイズ)のポスターで、応募する。
某国スパイとして課せられたのは、「普通に怪しまれないように生活すること」。そのうち、その地方にスパイがいることを公安がかぎつけ、スパイたちは姿をけす。。
(ネタばれなくて書くのはくるしい、おもしろい小ネタ満載)
某国スパイ夫婦(岩松了、ふせえり)。っても、岩松さんの赤いTシャツには、旧「ソ連」の国旗そのまま(星、釜、、)。岩松さんも、外大ロシア語科だったもんな。シャツにプロパガンダってロシア文字で書いてある(^^ゞ
すずめの日常であう人が、これまた一癖もふた癖もあるひとたち。
すずめの友達のくじゃく(すずめ、と初恋の彼との逢瀬をつくるため、電線を切ったりする)
トイレのつまりを直す、水道屋さん(これが、トイレにつまったイカ飯のイカを保存している)。
倒れかけるとみえておきあがる豆腐屋さん。
永久パーマという看板をかけたパーマ屋さん、じつは踊りださずにはいられない癖がある(温水洋一)
そこそこの味をだすラーメン屋(松重豊)
等々。
そこそこラーメン屋のおじさんが、わかれの際すずめにくれるレシピ、それをつくって食べるすずめの表情見てくださいな。
普通でいることがどんなにむつかしいか、普通にみえてじつはその人その人がかかえてるものは、みんなちがってる、それが見通せるか、普通でいることがどんなに努力しているか、普通じゃないものに超越しない方がいいよ、というメッセージが伝わってくる。
9・11以降、隣人がテロリストではないか、という疑心をもつ社会にかわりつつあるけども、彼らは、映画は、これに対する風刺みたい(映画にでてくる人は変わってはいるけども、普通の大切さがわかってる人ですもん(^^ゞ)。
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コメント
あずきパンダちゃーん! はい。こんにちは。
TBとコメントをありがとうございます。
この映画、観た直後は、「小ネタで笑った」なんて思っているんですけど、あとからじわじわボディーブローみたいに効いてくる感じです。
すごーい! ロシア語、わかっちゃったんですか? ひぇー! 悠さん、しっかり「普通じゃないし」。。。
あの岩松さんて、外大卒なんですか? そ、それで「あの、探偵を?」 ひぇー!×2
投稿: あかん隊 | 2005.08.27 19:06
あかん隊さん、こんばんは。
ロシア語ならってましたもん、って、a,b,cがわかる、英語で言うと中学1年生レベルですけど^_^;。岩松さん、中退してはるかもしれませんが、外大です(^^ゞ。
昔、岩松さんの舞台見に行った人から、おいら似てるよって言われたことがあるので、 ひぇー!×2が気になる(爆)。
投稿: 悠 | 2005.08.27 20:47