エレニの旅
あらすじは、長い。公式ガイドかなにかでみてくだされぃ(^^ゞ。
主人公のエレニが、少女時代に、養父にしられないように双子を出産し、家に戻ってきていう言葉が「水を、、」、恩人の反政府運動者をかくまった罪で監獄に入れられて戻ってきたときも「水、、、」。その水は、「葉から水が落ちて河になる。。。」まるで、加島祥造訳の「タオー老子」みたいだけど、難民がつくった村を水没させるのも水だ。
ロシア革命で父母を失い、放浪する義父の血族にすくわれるが、この血族は、おきてをやぶったエレニがとどまる家に石を投げる集団である。
エレニが産んだ双子は、敵味方に分かれて、ふたりとも、戦死する。
干された、白妙のシーツは、喜びをあらわしたりするが、恩人は、このシーツにさわると、血染めの手形がついてゆく。
何もかもが二つの意味をもつ、「きれいはきたない、きたないはきれい」(マクベス)。
印象にのこるのは、海の上を小さな船で行き来するひとびと、ほんと、ひとびとは流れている。
この感触ってどっか、近いな~って思ってたら、能をみている間の次第次第に高まってゆく、感じにちかいかな。(エレニの恋人が、アメリカにわたる船にのおくれそうになり、エレニと別れをかわす、<おいおい、そんなことしてる場合じゃないでしょ。。。ってなとこ多々ありました)
それと音楽、アコーディオンとか、人の息を思わす音楽が、ほんと、画面とあいまって、よかった。
エレニに結婚式をすっぽかされた義父が、難民が宿屋とする劇場の舞台で、「エレニ!」とさけんだり、干されたシーツの合間から音楽が聞こえてきて、エレニ&恋人が近づいてゆくと、合奏がはじまったりとか、エレニが編みかけのマフラーを船に乗る恋人に渡すと、恋人が糸の端をもって、糸が離れる、その合間に、アメリカにわたった恋人から来た手紙がナレションでながれる、ってなとことか、ほんと、いい場面多彩。
こういう映画は、ハリウッドではつくれめぃ(っておいらが言ってもしかたないんですが)(笑)
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コメント
いや~、ホントにヨーロッパ映画の醍醐味を感じさせられた
一本でした。「大作」ってのは、こういう映画を言うのですね・・・
としみじみ感じました。
もうひとつの「ヨーロッパからの挑戦状」、
「輝ける青春」。。。6時間・・・どうしよう・・・
と迷っている最中です(^^ゞ
投稿: RIN | 2005.09.27 23:52
RINさん、こんばんは。
>「輝ける青春」
兄弟の物語でしたよね(^^ゞ。6時間ってので、あきらめてます。その昔、9時間って、「グリークス」@芝居がありましたが、さすが、6時間までで、ごめんねって感じで。でも、今は後悔してるんですけどね(^^ゞ。南会館の「インファナル」一挙上映も、Ⅲ部だけのぞきにいっただけなもんで(^^ゞ
投稿: 悠 | 2005.09.28 00:11
ぃやっほ~~~♪ こ・と・ば・言葉にきたよん
なんなんだろう、タイトルのエレニの旅って?
投稿: bee | 2005.09.28 17:27
あぁ~~そうか、エントリ事にタイトルバーが変化するのね、へぇ~~とちょっと感激♪
1人で質問して、1人で結果だして、さよなら
投稿: bee | 2005.09.28 17:29
■bさん、こんばんは。
>エントリ事にタイトルバー
工事中やったもんで、かわったんかな(^^ゞ
エレニの旅は、大津シネマでやってます。今日までやったかな(うそ、30日まです)(笑)。
投稿: 悠 | 2005.09.28 20:39