エレニの旅~その3
エレニは、夫、息子の遺体をいずれも、埋葬することがかなわない、これって、「アンティゴネー」の国だから、この物語は、きっと、日本での桃太郎物語と同じくらい知られてるはずだ。「アンティゴネー」は、オイディプースの子供らの悲劇、王の命令=兄の遺体を埋葬してはならぬ、が引き起こす悲劇なんだけど(オイディプースさん、目をつぶす前に子供つくってたのね(^^ゞ)。
そういうと、ロシアから逃げてきたエレニに付き従う黒子集団、イカダで、義父の葬式をする場面で、つき従う、小船にのった黒子集団がコロスみたいに見えてくるから不思議(って、おいらだけの感想)。
ナチス占領下、処刑されたゲリラの死体に土をかけようとして捉えられた少女が尋問で答えていったーー「兄なのです、それ以上になにがいりましょう」
夫、子供の遺体に、土をかけることもかなわないエレニ。救済のない、ギリシャ悲劇みたい。
| 固定リンク
コメント
そうか、やっとわかった。
どうもあの埋葬されない遺体が、
奇妙に見えてしょうがなかったんだよね!
トラックバックさせていただきましたので、
よろしく。
投稿: イソップ | 2005.11.05 02:29
■イソップさん、はじめまして。
与太話につきあっていただいてありがとうございます。急に自分の書いたこと、ほんとか?って心配になってきてます。汗。
投稿: 悠 | 2005.11.05 08:12