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2005.10.29

ヴェニスの商人@映画

を舞台@栗東さきらでみたのは、「子供のためのシェイクスピアカンパニー」のもの、伊沢麿紀@劇団青い鳥がシャイロックだった。たしか、若者と、もう、アプレゲールといっていい、無軌道さがあったかな、それと、若いものが瞬間恋に落ちる、ポーシャとバッサーニオ、ロレンゾーとシャイロックの娘、グラシアーノとネリッサとかがロマンチックにかかれ、シャイロックの孤独とついになっていた。

映画は、シャイロックと、アントーニオに焦点があたっており、有名な法廷の場は、シャイロックと、国家=法の戦いでもあるかのような迫力で、果敢に証文をたてに、裁判をせまるシャイロックは素敵だった。(ここへくるまでに、ユダヤ差別の実態とかが描かれていて、ここへ来て集約されている)。アントーニオも、だれとも、ペアになれない、男色系なもんで、シャイロックと同じ孤独をあじわってるかもしれない、などと想像させるような映画でした。

改宗か、死をと迫られ、改宗したシャイロックが、教会の外で、ぽつねんと立ち尽くすさまは、孤独ってこういうことだよね、って。

舞台を映画すると、舞台よりいいんではないかってのがあるんですが(小説の映画化はよかったり、わるかったりですが)、多分、舞台ではかかれていない背景を、映画がえがいてくれるせいですかね(って、舞台見るおいらの想像力が貧困なだけだったりして(笑))。


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コメント

素早いですねぇ! これも公開初日ではありませんか? 混んでいませんでしたか?

お話は、周知のものなので、映画だとそれをどれだけ素晴らしい映像にするか、というところに重点が置かれているのかな、と思いました。なので、この映画は、その点では及第でしょう。

舞台だと、舞台装置などにも、限界がありますし、英語の芝居を日本語で…ともなると、かなり辛い部分があるのでは、と思います。

とはいえ、宗教がらみのことだと、どうもわかりにくい「無宗教」人間ですが、シャイロックは、気の毒だ、というのも、ひとつの感想ではあります。

投稿: あかん隊 | 2005.10.30 00:26

■あかん隊さん、おはようさん。
これ、みたかったんですよ(^^ゞ舞台を映画にすると、たとえば、出だしで、シャイロックが「アントーニオ」って呼んでつば吐きかけられるシーンで、シャイロック、うん、いいやつじゃない、アントーニオ、なんて無礼なんだ、そこまで、嫌うか、ってなことを視覚でわからせてくれる、最後の方の、教会にみんなが入ったあと、シャイロックを残してドアが閉められるシーンとかでも、あー、改宗ってこういう孤独なんだ、って、目でわかるってとこがあるんで、私は好きなんです。あ、この映画は、脚本をこう読んだのねってのわかるので。
映画も、監督の脚本の「読み」=想像力で支えられている、舞台は、台本の演出家の「読み」で支えられているってことを、思い出させてくれます。

あ、客の入りですが、11時からはじまったは、7割くらいかな、終わってでたら、たくさんの客がまたれてましたので、満席にちかいかな。これ京都シネマ@150~200人くらいはいるとこ(あいまい)ですが。

投稿: 悠 | 2005.10.30 07:59

こんにちは。
なるほど! 悠さんの「脚本の読み方」という観点に、今更ながら感心しています。仰っている、あの冒頭のシーンから、すでに監督の意図する方向へ、感情が持って行かれていた…と。勉強になります、というよりも、自分の「浅さ」を反省してます。

投稿: あかん隊 | 2005.10.30 15:34

■あかん隊さん、こんばんは。
あれ、「金を全部とられるんなら、死んだほうがまし」って台詞があって、あれ、お金?は。あ、キリスト教に改宗するってのは、生業の金貸しもできへんやん、とひっかかっていたののが今頃わかるうかつさですんので^_^;。でも、いいのは、どっかひっかりがのこります(笑)。

投稿: 悠 | 2005.10.30 21:44

>シャイロックは、気の毒だ・・・
というのが、現代での定番的解釈になっていますが、当時のシェイクスピアの頃は、ユダヤ人は本当に罵倒の対象であり、シェイクスピアもユダヤ人の悪の権化として、シャイロックを作ったわけですよね。
「被創造人物が、その作者を飛び越えてしまう場合がある」というような論をどこかで読んで、「なるほど・・・」と思いました。古典の持つ、またベツの面の面白さですね。

投稿: RIN | 2005.11.17 00:06

■RINさん、こんばんは。
人物が作者の手をはなれ、勝手にうごきだすんですよね。作ってっくれてありがとうよ、あとは、勝手にさせてねって、感じですかね(笑)。

投稿: 悠 | 2005.11.17 03:44

こんにちは♪
今日初日でした。
しかもミニシアター(涙)
ヴェニスの風景なんてもうちょっと大きいスクリーンでみたかったなぁ。
形だけの改宗なんて酷すぎます。
子供の頃のイメージで見たので、ただ悪いだけでないシャイロックに感情移入してしまいました。
時代とともに「解釈」とか「演出」が変わってくるのでしょうね。

投稿: ミチ | 2006.01.07 22:41

■ミチさん、こんばんは。
金貸しってイメージが悪いですよね、でも、銀行つうとイメージがよくなる、銀行の役割も金貸しなんですけどね(^^ゞ。財務諸表みせてもらって、金貸すときの利率と、金を預かるときの差額が利益なんです、これで、人件費払ってます、って習ったときは、まだ、少年(ウソ)だったもんで、びっくりしました、おいら(笑)。

投稿: 悠 | 2006.01.08 00:38

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