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2005.10.19

天保十二年のシェイクスピア

抱え百姓の子として生まれた三世次が、抱え百姓の隊長の期待をになって代官になるのに、百姓たちの叛乱で自滅してゆく。権力をとったときのあわれさ、これって井上さんの「雨」に似たあじわいがあるな~。シェイクスピアの台詞って、猥雑なんだとあらためて思った。なんか、学者が評論するので、かしこまってるけど、多分、江戸時代の歌舞伎のような猥雑さがあったんだと思う)。最近、こういうエネルギー衰退してますね。

幽霊が歌舞伎調の台詞だったり、王子とお光が釜からでてくるときは、文楽の人形風のしぐさだったり、語りは義太夫調だったり、伝統芸のパロディもあったり。夏木マリさん、飛んで、正座する(能・狂言では「飛び正座」っていうんですが、あれだけ、飛んだのはみたことない(^^ゞ)ってのもすごかったし。

っても、シェイクスピアの全作品の台詞の引用あるお芝居、パロディ。性(下ネタ)のエネルギーがあふれでて、役者さんははじけてました。
隊長の木場勝巳さんは狂言回しで、ずっと、舞台にでてなきゃなんないし、と、お冬+浮船太夫の毬谷友子さんは出番がすくないので、はじけてははりませんでしたが。
(でも、毬谷さん、老婆と遊女の声を使い分けて、「吉原御免状」の高尾太夫、か、熊野比丘尼やっていただきたいな~(っても、掛け持ちできませんけど)、毬谷さんが一番色っぽかった(ひいきはいってません??、はい、はいってますm(__)m)。

「幻にこころもそぞろ、狂おしのわれら将門」@清水邦夫からはじまった、蜷川幸雄4部作の最終ですが、おいらは、最初と最後しかみなかったのですが、もし、これが逆だと、いやな感じを残したままおわるかな(笑)。

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コメント

悠さん、こんばんはー!!
TBとコメント、ありがとうございます。

>学者が評論するので、かしこまってるけど、
>多分、江戸時代の歌舞伎のような猥雑さがあったんだと思う。
>最近、こういうエネルギー衰退してますね

そうそう、まったく同感です。
シェイクスピアと歌舞伎って似てるんですよねぇ。
どちらも初期は物凄くエネルギッシュで猥雑だったのに、
現代では高尚な「お芸術」になってカビが生えかかっている……。
だから今回の蜷川さんと井上さん二人の
「徹底的にシェイクスピアを遊び倒してやるっ!」という意気込みが、すごくカッコヨカッタし、
痛快でした。

>毬谷さんが一番色っぽかった(ひいきはいってません、はい、はいってますm(__)m)。

ははは。私も、毬谷さんが一番色っぽかったと思います。
そして出番は少なかったけど、とても印象に残りました。
とくに、浮船太夫の自害シーンは好きだなぁ。

蜷川4部作のトリを飾るのにふさわしい芝居でしたよね。
最後が「将門」だったら、私もフラストレーションたまっただろなー(笑)。

投稿: snowflower_001 | 2005.10.19 22:43

うーん。ついて行けてません。_| ̄|○
それでも、蜷川さんの『嗤う伊右衛門』(映画)を観た時は、こりゃあ舞台だ…と思えたし、蜷川さんという方は、ものすごく「色っぽい」ことや「艶っぽい」ことを意識してるんだな、と思ったものです。あんな風に演出されてしまうと、チープな「いやらしさ」がなくなっちゃって、その分、生命力みたいな、エネルギッシュな雰囲気があったと思います。
シェークスピアと言えば、『ヴェニスの商人』が、もうじき公開ですね。アル・パチーノが、シャイロックを演じています。

投稿: あかん隊 | 2005.10.19 23:36

■snowflower_001さん、おはよう。
浮船太夫の自害シーンの直前、白石さんが、鬼ばば~に見えますよね。高橋さんも自害でしょ。高橋さんが、棺おけをトカトントンとうって明るいので、余計、あそこの場面あわれでした。

投稿: 悠 | 2005.10.20 07:00

■あかん隊、おはよう。
「ヴェニスの商人」チェックしてますよ(^^ゞ。ずっと、「ヴェニスの商人」ってシャイロックのことだと思ってました(T_T)。
「嗤う伊右衛門」は、映画としては??なことありました。「青の炎」の方がよかった。蜷川さん、また、映画撮りたいなんてパンフに書いてましたが、、、、。

投稿: 悠 | 2005.10.20 07:06

こんばんは!
お芝居関連のことは、全然わかりません。未知の分野です。蜷川さんのことも、久石譲のルックスと似ている…なんて、思っていたりして(汗)。映画だって、少し古いのになっても、てんでわかんないす(泣)。
「青の炎」って、映画があったんですか? あとで検索してみよう。

このまま、いい加減な上っ面のことしかしらずに、年老いていくのかぁ。記憶力も、いい加減へろへろだしなー。哀。

投稿: あかん隊 | 2005.10.20 21:04

■あかん隊さん、こんばんは。
そうそう、青の炎、山本寛斎さんがさえない、義父の役をやってました。あと、中村梅雀さんでしょ、松浦あやだっけ(アイドルの名は自信なし(T_T))。
おもしろかったですよ。
京極作品はねぇ、蜷川さんより、「姑獲鳥の夏」ですね(^^ゞ(あまり絶賛ちゅう、わけではなかったみたいですが。おいらは大好きです)

投稿: 悠 | 2005.10.20 22:26

悠さま,コメント&TB,どうもありがとうございました。
シェイクスピアは日本に入ってきた時代(明治時代)から西洋の古典としてずうっとありがたいものだと位置づけられてしまったけれど,初演された当時は(猥雑さを含めた)エネルギーが充満していて,観客はもっと身近なものとして楽しんだんだろうな…というのが感じ取れましたよね。歌舞伎も確かにそうですよね。
今回はそういう作者&演出家の原点回帰の姿勢が強烈に伝わってきて,とても痛快だったなと思います。
私もTBさせていただきますので,よろしくお願いします。

投稿: ばけらった | 2005.10.22 01:55

■ばけらったさん、おはようございます。
4番バッターばかりそろえて野球する、、、なんて思ってましたが、よかったですね。
(ただ、新感線の方がこういうシモネタ+笑にかけてはおもしろいかなと、DVDを注文しました(^^ゞ)

投稿: 悠 | 2005.10.22 07:27

私、大学時代に、シェークスピア専門の先生の講義を3年連続取ったんですけど、
(いえ・・・単位が危なかったんです・・・)
シェークスピアは、ものすごく庶民的で、猥雑ですよ。
当時は、劇場の作り自体、全然違って、観客参加型だったようですし・・・。
「ロミオとジュリエット」なんか、講義できない内容だって言ってました。
あと、シェークスピアは犬きらいなんですよね。
すぐ「あの、スパニエル(犬種名)」ってセリフが何回出てくるか、
数えたことがある・・・という、暇な先生でした。

投稿: RIN | 2005.10.22 10:36

■RINさん、@@<尊敬のまなざし
>シェークスピア専門の先生の講義を3年連続取った
すごいっすね(^^ゞ
例の「女よ、弱きものよ」なんて台詞も下世話ですもんね。なんで、こんなのありがたがって引用するのか、わかんないくらい(^^ゞ

投稿: 悠 | 2005.10.22 22:54

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