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2005.12.04

熱狂・猥雑・ノスタルジー(その1)

ブログをはじめてそろそろ1年になります。(引っ越したので、書き始めのは消えてます、しか最初が「約30の嘘」だから、12月29日か30日^_^;)

今年の芝居で興味深かったものは、蜷川さん、演出作品で日本人作家のもの、清水邦夫「幻にこころもそぞろ我ら将門」(1975初演予定)、井上ひさし「天保十二年のシェイクスピア」(初演1974年)。

「天保」は、シェイクスピア作品をパロって舞台を、宿屋一家の争いにからめたもので、猥雑(エロス含む)、エネルギーが瞬間に爆発したような作品。

「将門」は、将門が官軍の戦いに負けて、敗走するうちに、頭を打って気が狂い、自分(=将門)は、将門を倒さなければならない、と、思い込み、将門を追い続けるという物語。

私は、団塊の世代だが、私らの大学時代は、一年全学部学生数2000名くらいだと思うけど、学生集会で、約70名が捕まったことを経験している(今、これを書きながら、この数字まちがってるんじゃないかと、って思うほど。おいらの記憶ではそう)。

この時代、みんな企業とかに就職してるんで、今までの叛乱(=将門)から、叛乱じゃない秩序(将門ではない生活)に移って、なお、叛乱の記憶(=将門)を消さねばならぬ、状況の、メタファのような物語だと理解した。追記 叛乱は、秩序維持している人に、こういうものが起きてはこまるってイメージの中にいきているかもしれない。この間の選挙の熱狂、もし、反対側に起きてたらなんて考えるかもしれない。

あの時代に上演された「怒りをこめて振り返れ」A・ウェスカーオズボーンも、今年地人会で上演されている。

熱狂+猥雑の時代から、その終焉ってな構図の捉えなおしかなとも思う。

現代は、熱狂も、猥雑もない時代だ。

昨夜のパーティで出会ったさる労組の幹部の話では、若者は「なぜ、組合にはいらねばならないんですか、なにか、いいことがありますか?なぜ、ボランティア活動をしなければならないんですか?」って聞いてくるという。

あの時代、憲法を改正するって、ありえない話だったのが、いまは、憲法そのものに無関心だ。

熱狂をもったあの時代と比して、現代をどうとらえるか、それが、上記2つの作品を今上演されるテーマだろうか。
そういえば、宮本研の革命四部作のうち、「美しきものの伝説」「夢・桃中軒牛右衛門」も今年上演されている。

どうもそのような気がしてならない。

上演は、あの時代の挽歌なんかじゃないよね?

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コメント

>私は、団塊の世代だが、


ふぅ~~ん (*^ m ^*)
へぇ~~~ (^^

投稿: b | 2005.12.06 19:05

■こんばんは、bさん。
もっと、年寄りだと思っててくれた(笑)。

投稿: 悠 | 2005.12.06 22:02

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