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2005.12.24

東京人は舞台を見て、おかしいのに、わらわない。。。

昨日雪の中、東京まで出かけたんで、帰ってこれるか心配で宿とっときました。結局泊まって、今日時間があって、何かやってないか、探したら、「落語会」@八重洲ブックセンター、「戦艦ポチョムキン80周年記念シネマ&レクチュー」@岩波シネサロン、「ソウル市民」@世田谷パブリックセンターとかやってる。(他にも、NODAMAP「罪と罰」、三谷幸喜「12人の優しい日本人」やってるけど、チケット売り切れだろうし)。東京はいいな~とつくづく。

で、当日券のありそうな「ソウル市民」@平田オリザ作を見に行きました。フランス人の演出ってのにひかれまして(ほんと、おいらスノッブ)。

これが、日韓併合前のソウルで成功してる日本の文房具屋一家の一日。当初、着物を着た日本人女優(ま、フランス人風メイク)が、フランス語で、ト書きを読んで、能舞台風の舞台に置いたテーブル(これが居間)に座って、一家の主人夫婦、女学生の娘、朝鮮人の女中、日本人の女中がここへ現れ、また、出てゆく。

最初に、役者一人づつキャリアに乗せて舞台近所まで、運んでくる。おいら人形を運んでるのかと思った。舞台には坂をのぼるようにあがるんですが、これが上がるまでは、能風すり足で、舞台に上がってしまえば、普通に演技。たぶんに能を意識してる演出かと。俳優が、「ロマン・チースト」「ヒューマ・ニーズム」とか外来語を話すときは、俳優がいっせいに客席をみて元にもどる。言葉の違和感を、目に見えるようにあらわしてくれる。

「ねぇ、朝鮮人は蛸を食べるのかしら」とか、
千里眼をやる手品師が、千里眼をやりますといって、チョゴリをきた女中に、「あなた、朝鮮人でしょ」とか、
内地から送られてきた文芸誌の「このごろは、絶交状を懐にいれておくゆえ、わがこころやすし」という啄木の歌が話題になり、韓国人には、細やかな文芸が作れないという話題にうつり、アフリカ人が「柿食えば、、鐘が、、」ってつくれないよね、「パイナップル食えば、、、」よね。って台詞とかに一人笑ってました。

朝鮮併合が翌年に控えている、ただし、そのことは、まだ、日本人一家にはわかっていない。その日常は、今、現在の日本とも、そう変わらないのでは、という日常が描かれている。ときどき、政治が話題になるが、また、他の話題にうつっていく。

舞台が、ピラミッドを横から、切って、上が四角になっている。あがるには、坂を上る要領で。舞台に出ていない役者は、顔を布で覆ってる。会場の横にある黒板みたいなのに、ビラを貼ったり、ビラに落書きしたり、ビラに石ぶつけたりしてる。
布で顔を覆ってる=顔を持たない日本人ってな感じかな。

おいらたち、日本人っにとって、日韓併合って、なんでもなかった、きっと、第2次世界大戦も、こういうふうに迎えたんだじゃないか、って、気がしてきて、ずっと、今も、この状態がつずいてるんじゃない、って思うと、怖い、そういう芝居でした。

今年、最後の東京観劇ツァーでした(笑)

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コメント

東京にいらしてたんですか。
お忙しい中、必ずどこかに「息抜き」(?)をスケジュールするあたり、悠さんらしいなぁ、と思いました。コツを心得ているから、できる「技」のように感じます。

投稿: あかん隊 | 2005.12.25 22:52

■おはよう、あかん隊さん。
おかげで、昨日も休日出勤で、忙しくしてます。あ~、あと、何日だ?。もっと働きたいぞ(爆)

投稿: 悠 | 2005.12.26 07:37

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