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2006.01.21

橋は端っこと端っこをつなぐ、、、

ものだ(「日本の橋」@保田與重郎)、能舞台の「橋掛かり」は、あの世と、この世をつなぐものだ。って、関係のないことを書いてます。

博士の愛した数式にでてくる薪能はやはり江口のキリでした。(ただし、「おもえば、かりの宿り、、」からはじまってましたが、シテさんは、観世てつ之丞=井上八千代さんの夫さんです)
罪深い遊女が菩薩となって去ってゆく、能舞台の「橋係り」を通って。

(面は「若女」かな、この面は、お手伝いさん@深津絵里が、博士を夜通し看病する部屋に飾られてます、まるで、二人をのぞき見る様に)。

で、博士と愛し合った義姉@浅丘ルリ子が、博士の住む離れと、自分の住む母屋を隔てるとびらをあけておきます、という、その前に、橋を渡る=まるで、能の橋掛かりにいる江口が菩薩に変わったような慈愛をみせて。

博士の愛した数式=目に見えないものをみる=の世界の奥に、隠れている煩悩の世界がテーマではないかと思うほど、浅岡ルリ子の愛=煩悩が浮かびあがってくる。

目に見えないものが、感情とか、直感にささえられていること、世界は、美しい公式であらわされなければならないこと、虚数と、謙数と、、が個人と合わさって世界を構成していること、、、。

博士の、毎度初めてのように言う、深津絵里に言う言葉が笑いを誘う。

「目に見えないものが見える」、世界の美しさも、煩悩も。

いい映画でした。吉岡さんも。

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コメント

こんばんは。
この映画は、みないつもりだったんですが。。
薪能がでてくるのですか。「江口」は残念ながら未見ですが、映画ならではの表現になっているのでは?と想像します。
キャスティングもとてもハマっているようですし、みたくなってきてしまいました。

投稿: いわい | 2006.01.22 00:54

□こんにちは、いわいさん。
「江口」あまり上演されないみたいですね、ってしったかっぶりですが(^^)
浅丘ルリ子さんの内面の揺れを、静謐な感じで表現するってのがよかったですよ(映画のお話ですが)。

投稿: 悠 | 2006.01.22 16:09

いい映画でしたよね!!
数字ってこんなに芸術だったのか!!って思わせる映画でしたよね。。
それに、博士の愛のある数字のお話。。
もう胸がいっぱいです。。
吉岡君演じるルート先生、愛がありますよね。。

本当にいい映画でした(*^。^*)

投稿: はむきち | 2006.01.26 14:39

■はむきちさん、こんばんは。
ほんと、数式って芸術ですね。腕力にまかせて問題を解くのではなく、きれいで、わかりやすくなくっちゃいけない。。。。でも、友愛数なんて初めてしりました(^^ゞ

投稿: 悠 | 2006.01.26 20:06

はじめまして。(悠さんは、狂言と能のお稽古をなさってる方なんですね!)
私、「江口」と知って、博士たち二人の境遇とあまり関係ないのかなぁと思っていましたが、悠さんの記事を拝見して、なるほどと納得しました。トラックバックさせていただいたので、よろしかったら見てみてください。

投稿: しずく | 2006.02.09 19:30

■しずくさん、こんばんは。
「江口」に反応していただいてありがとうございます。
原作にはなかったんですね、あの場面というか、義姉さんの関係も^_^;

投稿: 悠 | 2006.02.09 21:09

悠さん、私のブログへも来て頂いてありがとうございました。
リンク先訂正しておきました(^_^;)まちがえちゃって、すみません。。。
義姉との関係、原作では、映画ほど、はっきりとではありませんでした。原作、おすすめですよ!

関係ない質問ですが。。。
小さい子どもも、大人用の大きい扇を使って踊るものなんでしょうか?サイズ合いませんけど。

投稿: しずく | 2006.02.09 22:06

■しずくさん、こんばんは。
>まちがえちゃって、すみません。。
いえいえ、私も、まちがいやすい性格でして(^^ゞ
こども用の扇、3~4センチ短い気がします。
扇は、尺で、扇子はこれより短いので扇の子ども、=略して扇子っていいます>ほんとか!。

投稿: 悠 | 2006.02.09 22:18

>悠さま
トラバ,コメントありがとうございました。
駆け込みで見ました。一時ハートフルヒューマンドラマにはまり,ミニシアターに通った時期があるのですが,最近は金満映画に走っています。(_ _ )/ハンセイ
原作も読んでいません。更に反省*反省。
少年野球チームの背番号や,ウインドブレーカーのナンバーに,泣ける方は泣けるのでしょうが,基礎知識がないため,帰宅して調べなければなりませんでした。
おー時雨西行と見ていましたが,これも調べて江口と判明。猛省。
反省の階乗となった映画でした。

投稿: とみ | 2006.03.05 12:19

■とみさん、こんにちは。
私も、原作読んでないのですよ。ついでに野球も詳しくなく、ついでに、「江口」は、雑誌の紹介で読んだってなもんです。
能みて、西行思い出されるのがすごいですよ!

投稿: 悠 | 2006.03.05 13:41

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