« ついてない一日。。。。 | トップページ | 幽霊はここにいる »

2006.02.14

ねじまき鳥クロニクル①

クロニクル=年代記。カイロス(神の時間)とクロヌス(時計の刻む時間)とかを連想させる。ま、たった1秒(クロヌス)の夢の体験で、1時間もの(カイロス)のときを経験するような。

主人公は、法律事務所の事務員をやめた男性。猫がいなくなり、妻がいなくなる。不思議な女性(加納マルタ、加納クレタ、笠原メイ)、不思議な男性(占い師の本田さん、本田さんの戦友間宮さん)。本田さんと間宮さんは、ノモンハン事件が起こる前に、諜報機関とともに、蒙古にはいっていた。

主人公(30歳)は、「スパゲッティをゆでたり」「パンにマスタードを塗り、トマトスライス、チーズを挟んだり」「ひじきと豆腐のサラダの材料を買いに行ったり」してる。うーん、この程度のことは、おいらも自分でやらなきゃ(笑)。

水のない深い井戸で、考え事をしたりする。

「ドア・イン・ザ・フロア」のような文体だなと思ったら、「ドア」の作者の本を村上春樹が訳している物もある。

久しぶりに暇さえあったら、この本を読んでるって状態がつづいて、自分の中のカイロスの時間が流れ、「この間も仕事先で、次の予定日を入れるのを忘れて帰りそうになって、相手から、呼び戻された」。あぶない、あぶない、現実にもどらなきゃ。

ノモンハン事件前の、ロシア将校がつれている、人間の皮をはぐ、蒙古人。羊の皮をはぐように、人の皮をはぐ。拷問の一種なんだけど、これが、痛そうーってイタイのだろうけどー芸術的で、思わず、あっという間にここは読み終えた。

|

« ついてない一日。。。。 | トップページ | 幽霊はここにいる »

コメント

こんばんは。おもしろそうですね。本は、積ん読がたくさんあるし、あちこち読みかけなども散乱してます。でも、読みたいと思うとすぐ「本を買う」自分です。(爆)
カイロスとかクロヌスとか、何語ですか?(無知)

「食」にまつわることがでてくると、妙に「現実味」を帯びて、生々しくなります。それでいて、どこか「滑稽」だったり、それこそ「日常」的な雰囲気であったりしますね。

料理は、チャレンジしてみてはいかがですか?
シチュエーションが、気に入るかもしれませんよぉ(笑)。

投稿: あかん隊 | 2006.02.15 00:37

■あかん隊さん、おはよう。
カイロス、クロヌスは、ギリシャ語でした。
この小説読んでると、ほんと、主人公、料理を楽しんでますね。読者まで、料理は楽しい、なんて刷り込まれます。
だいぶ前の小説、サリン、震災前後(第1巻が前、3巻が後に出版)に書かれたものですけど、そのころは、気にもとめなかった本です。「ドア」読んでたので、違和感がなかったのかな。
やっぱり、時期がありますんやな~と。この時期がカイロスですね(^^ゞ

投稿: 悠 | 2006.02.15 06:45

村上春樹マニア‥というか、ミーハーだった頃があります(^^ゞ
ミーハーの王道「ノルウェイの森」からズルズルと‥
しかし、「羊‥」「ねじまき鳥‥」「ダンス・ダンス‥」あたりは、脳内で内容がごちゃまぜになっています。
皮を剥ぐ拷問の件は、すっごく印象に残ってます。痛そうで夢に見そうでした。あの一角だけ別の物語みたいな感じでしたね。

投稿: そよ | 2006.02.15 12:06

■そよさん、こんばんは。
カワハギ芸術の域のはなしで、理科室の静脈などが浮き出た人体形を見てるようで、不思議な感じでした。でも、すごく痛いそう(T_T)。春樹さん、ノルウエィ以来なんですが、やっと、読めるようになりました(^^ゞ

投稿: 悠 | 2006.02.15 23:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140581/8658938

この記事へのトラックバック一覧です: ねじまき鳥クロニクル①:

« ついてない一日。。。。 | トップページ | 幽霊はここにいる »