オーディションは、「欲望という名の電車」
「チョコレート・コスモス」(恩田陸、毎日新聞社 2006-3-5 サンデー毎日2005-8まで連載)
主人公は、天才演劇少女飛鳥。芥川也寸志が、教えていた研究所の生徒が卒業するとき、生徒全員の”まね”をやったっての聞いたことがあるけど、まーこういうことがでいる少女(芥川さんから、少女はイメージしにくいか(^^))。
対する女優響子は、歌舞伎役者の父、元宝塚ジェンヌを母にもつサラブレッド。
で、とある劇場のこけら落としの二人の主人公の役をめぐって、オーディションがおこなわれるんだけど、そのテキストが、「欲望という名の電車」。
ブランチを演じる俳優と一緒に舞台にあがり、ブランチの影を演じるって方法のオーディション。
篠井英介さんのブランチ(初演、再演)をみたけど、それを思い浮かべながら読んでましたが、このオーディションが面白い。
ベテラン女優、アイドルタレント、歌舞伎役者を父にもつ響子の友達の女優、飛鳥。
オーディションの場面読むだけでも面白い。
(週刊誌に連載されてたとき、最後だけよんで、あ、連載ちゃんと読んでおけばって後悔してたんだけど、単行本になったら部厚くて躊躇しましたが、芝居見物の電車の中、プラス喫茶店で読み終えました(^^))
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コメント
恩田陸の本は、まだ読んだことありません。
この本、面白そうですね。
篠井英介さんのブランチは未見です。
歌舞伎役者の父親を持つ女優って、実はそれほどいない気がします。
松本紀保、松たか子姉妹、寺島しのぶ、汐風幸、片岡京子姉妹くらいでしょうか。
あっ、古いところで中村玉緒。
投稿: いわい | 2006.04.04 21:23
◆いわいさん、こんにちは。
本の後半4分の1あたりにある、「欲望、、」を使ったオーディションの場面を読んでると、あ、ブランチってこういう人だったのねと、私の頭の中に入ってきました。その部分だけでも、おすすめです。笹井さんのときは、初演相手役が加勢大周、再演が古田さんでした。
歌舞伎役者の娘は、小説では兄がいるってんで、松さんをイメージするとこですが、なぜか、寺島さんをイメージしてました、私、寺島さんステラされてるんですよね。
投稿: 悠 | 2006.04.05 13:03
寺島しのぶさんのステラ観ました。大竹しのぶさんが、ブランチでしたよね。蜷川幸雄演出は、とても解りやすかった記憶があります。
篠井さんと古田さんの「欲望という名の電車」は観ようかなと思ったんですけど、予定が合わなかったのでした。
投稿: いわい | 2006.04.06 22:52
■いわいさん、おはよう。
寺島さん@蜷川さんのものは、みてないんですよ、評判よかったですよね。
じつは、私、篠井さんのときのステラ役の方のファンでして、初演も再演もみてるんです(^^ゞ。篠井さん、ブランチやるんで、相手役は女性っぽっくない人ってんで選ばれたんじゃないやろうな^_^;。
映画でみると、もう、暑っ苦しいニューオーリンズで、立ってるだけで汗でてきそうな街と、繊細なブランチ。アランの思い出もって、この街にいれば、こりゃ壊れるしかないよねって感じがするんですけどね
投稿: 悠 | 2006.04.07 06:00