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2006.05.05

「劇作は愉し」@斉藤憐

日本劇作家協会 2006-3-25
そうか、舞台の捌け、登場人物を舞台からのけたり、だしたりするのが劇作家の腕なんだ(^^ゞ。戯曲賞の選考でまっさきにおとされるのが、「TVドラマ風の活劇」「教訓劇」「最後にどんでん返しのくるミステリー」「歴史上の英雄的人物の伝記」「難病ものなどの不幸な人の悲劇」。。。。

憐ささんの本は巻末をみれば、引用されているが戯曲が200あまり(ギリシャ悲劇から平田オリザまで)ページ数505。
昨日本屋でみつけ、えんえんと肌身はなさず、読み終えました、ふっ、おもしろかったぜ(^^ゞ。「インターネット戯曲講座」の続編。(ほんとは、戯曲を書く人のための本みたいなんだけど。) 

映画と、戯曲(演劇の台本)との違いがよくわかる。ストリー性のつよい物語は映画・TVがやる。

林芙美子を題才にした「放浪記」@菊田一夫の視点とはことなる「太鼓たたいて笛ふいて」@で、戦争をあおった作家の責任という視点からから書いた井上ひさし。

原爆の物語も、宮本研「パイロット」(原爆を投下したパイロットを舞台に登場させ、原爆を落としたのは天皇の責任ではないのかを問う)、別役実「象」(ケロイドを売り物にして生きる被害者を書いて、被害者はどういきればいいのか)、井上ひさし「父とく暮らせば」(生き残ったものはどうすればいいのか)、と、戯曲家は、すでに発表された戯曲をみながら、さらに、自分の趣向を加えてゆく。

映画だと、場面をいくつも転換させ、過去から現在までを描けるが、舞台では、それができないので、どうするか。
戯曲塾の生徒がト書きで、(お茶しようと入ってくる)これは、観客には全然わからないので、(入ってきてコーヒーメーカーに水をいれる)にしなきゃとか、(持っていたものを床にばらまく)は、古道具を具体的にかかなきゃ(もっていた手紙の束を床にばらまく)でなかきゃとか具体的です。
戯曲を書く人ばかりでなく、見るほうも、そうか、戯曲家は、そんなこと考えてるのかなどと、めっちゃ面白いです。

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コメント

映画と舞台の違い、それぞれの特性を活かした台本(脚本)が必要なのでしょうね。
『父と暮らせば』は、映画で観ましたが、舞台では、違った印象になるかもしれないと思います。
舞台の作品を映画にするのは、勇気が要るかもしれません。それでも、より多くの人(地方にいる人でも観賞できる)が、手軽に観賞できる…というメリットは、捨てがたいですね。

悠さんも、何か創作をお考えなのでは?(^^;)

投稿: あかん隊 | 2006.05.05 02:03

■あかん隊さん、おはよう。
>何か創作をお考えなのでは?
はい、ショート・ショートの連作を(爆)。
舞台では、過去にさかのぼれない(そんな場面をつくると、いくつも場面転換せねばならぬ)。で、「放浪記」@菊田一夫、芙美子は、貧しい行商人親子を家に上げてごはんを食べさせる、台詞「あれが私が子供だったときの親子の姿よ。。」この台詞のために、あの場面を入れたんだってなことが、わかったりとか、芝居がより面白くなること請け合い(^^ゞ。

投稿: 悠 | 2006.05.05 08:54

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