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2006.05.13

ナチ・ドイツを生きたブレヒトおじさんは、考えた、うーん。。

昔より、反戦演劇、反戦映画をみて、観客は涙を流してきたが、戦争への道の歯止めにならなかった。そうだ、涙を流させない、客に考えさせる演劇をつくろう。
ガリレイが、宗教裁判で、自説をつらぬいて処刑されるのを望む弟子は、自説を曲げた師を非難する。「先生は英雄になれたのに!!」ガリレオ「英雄を必要とする社会が不幸なのだ」(うーん、きめ台詞(^^ゞ)

でも、おじさんさぁ~、客は、映画、演劇みたからって、かわりませんって(T_T)

と、「マンダレイ」@映画の感想をはじめます。

奴隷制度がまだつづいている農園にやってきた、ギャングの娘、グレース。
奴隷を解放し、奴隷にデモクラシーを教える。

しかし、農園で働いていた、黒人は、居=生活、食=職を保障してくれる奴隷制度を望んでいる。

監督は、こういう黒人も、アメリカが作った奴隷制度の悪だ、といっているようだ。
(明治維新直前まで、奴隷制度があったんですぜ、あのアメリカに)。

そして、奴隷を解放するグレース自身が、ベッドシーンの古い慣習を受け入れていることからすれば、グレース自身の考え方も育った環境で作られたものにすぎないのかもしれない。

今社会で起こっていることは、社会に住んでいる私達が望んでいるものかもしれない。この惰性でつづいてきた環境から脱するには、どうするか、とりあえず、考えるヒントにはなる、おいらには。
「女主人を必要とする社会が不幸なのだ」(^^ゞ

台詞で印象が残ったのは、カードで騙すのにも、何事にも、「一番下から抜くことだ」^_^;

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コメント

トリアー監督のアメリカへの悪意は、あからさまですよね。
奴隷を解放するという理想に燃えるグレースの小娘ぶりが、痛々しかったです。
>今社会で起こっていることは、社会に住んでいる私達が望んでいるものかもしれない。
そうなんですよね。日本の政治だって、私達が望んでいるものが反映されているはずなんですよね。
「わたし自身が望んでいるものとは違うー」と思うことが多いのですけれど。民主主義ですからね。

投稿: いわい | 2006.05.14 18:20

■いわいさん、おはよう。
政治だって、誰も望んでないものがおこなわれるわけはないですよね。
デモクラシーじゃなくなったら、困るけど、理想的なものをすぐ実現しようとするんじゃなくて、もう、ほころびを縫って、使いまわしていかなきゃ、しょうがないや、と柄にもなく、おじさんは考えてます^_^;

投稿: 悠 | 2006.05.15 08:19

こんにちは♪
自分の価値観を押し付けていたグレースがどんでん返しでやられるところはとても複雑な感情が起きました。
そしてやはり女性の性衝動という捕らえ方はいまひとつ分からない。
あの屈辱的な性行為のあとで真実が分かった時のグレースの気持ちを考えると、あのような憎しみをこめた鞭打ちシーンになっても仕方ないよな~なんて。
でもすべて身から出たさびだもの・・。

投稿: ミチ | 2006.06.14 11:47

■ミチさん、こんばんは。
鞭打ちシーンがあったおかげで、パパの助けに間に合わない、そもそも、時間を民主主義で決めるってなことをしたのが、あそこで、生きてますね(^^)。
グレース、あの男性に惚れるのは、しかたないですよね、でも、いい加減な男だと、もうすこし、はやく、気がつけば、よかったんですけどね(^^)

投稿: 悠 | 2006.06.14 19:05

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