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2006.06.24

私のことがふっとわかる瞬間がある。。。

アメリカからも、日本からもシカトされた、女性の台詞。
「紙屋町サクラホテル」@こまつ座

時は、戦前(たって、日本がまけた第2次世界大戦のまえ)、原爆が広島に落とされる年の5月 広島紙屋町さくらホテルに集まった「さくら隊」

「さくら隊」ってのは、戦前、劇団が解散され、国策宣伝ように、地方を拠点に演劇活動をする劇団のひとつ。丸山定夫、園井恵子(宝塚出身)らの劇団が、歌謡ショー&「無法松の一生」をやろうとしている。さくら隊が宿舎としているのが、さくらホテル、女主人が、アメリカに移民し、父、兄、弟はカルフォールニアで、収容所に入れられており、捕虜交換で日本に帰ってきた神宮淳子。

適性外人だというので、24時間監視されており、今度は、適性外人として収容されようとする。淳子は、さくら隊の一員として舞台に立とうと、歌、芝居を稽古もしている。
その淳子が、収容されるときいて、「私のことがわかる瞬間がある、、私、歌をうたったとき、これだ、みんなで、何かをする、これが私の求めていたものだとわかった」。この語りがよかった。台詞のリアリティは、演じられている役のたしかさによる(お前がいうなよ!ってのもときどきありますが。笑。)

これに、本土決戦を控え、どの程度地方で準備できているかを、薬屋となって視察している海軍大将、大将が、不利な報告をするようなら、殺せと命じられている陸軍中佐がからむ。

さくら隊の一員である、大学教授が、優秀な生徒が応召されるとき、「2年間で戦争は終わる、隠れろ」というが、生徒は、「父母に迷惑がかかる」と戦地に行き、結局は戦死する。
家族、近所を巻き込んでの、戦争体制の悲惨さ。

それと、さくら隊の隊員が、「スミレの花、さくころ♪」と歌いながら、舞台の上半分に、青空が写され、一瞬、歌がとまる、幕切れ。

この3つが心に残った。

後、新劇、歌舞伎、宝塚の演劇の相違などもあったな~。

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コメント

悠さん、ご無沙汰しておりま~すm(__)m
この芝居、たしか数年前に新国立劇場での再演を見ました。
当時のキャストは大滝秀治さん、宮本信子さん、三田和代さん、梅沢昌代さんといった豪華メンバーでしたっけ。ほんとに見事で面白かったなぁ。
幕切れの大滝さんの渾身の演技は今でも忘れられません。
>新劇、歌舞伎、宝塚の演劇の相違などもあったな~。
アハハ、覚えてます、覚えてます。
「それじゃあ、まるで宝塚じゃないですかっ!!」と元タカラジェンヌの大女優が怒り出すシーンが特に好きです♪

投稿: ゆっこ | 2006.06.27 02:00

■ようこそ、久しぶりですね、ゆっこさん(^^ゞ。
宝塚での演技ーー女性の部屋に入ってくる男性の、部屋の入り方は、3種類ある、とかって、実演が始まるんですよね。こちらでは、春奈さん@元宝塚ジュエンヌさんが演じられてました。

投稿: 悠 | 2006.06.27 05:50

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『最新戯曲集 紙屋町さくらホテル』     井上ひさし・作/小学館2001年 『桜隊』の戯曲というので読んでみることにした本です。 帯には、こう書かれてあります。下「」引用。 「笑いの真綿に包んで「戦争責任」を問う傑作戯曲 『紙屋町さくらホテル』再演決定略       ◆ 河上肇博士の家族の姿を描く 『貧乏物語』 敗戦直後の大連の演劇人たちの悲喜劇 『連鎖街�... [続きを読む]

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