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2006.07.29

「絵かきが語る近代美術」

菊畑茂久馬、弦書房、2003-8-15刊
<狐>が選んだ入門書を読んで、注文した数冊のうちの一冊。おもしろい。
OIL=油絵、が、西洋画とか、洋画と訳される。
西洋人は、極東の国のOILなんぞ歯牙にかけまい。なんか、西の美女をかいま見て、片思いにふける、極東の土着民、あわれですな~って気がする。

えっ、スペイン人が、日本舞踊をやるのかい!なぜ、ちびの胴長短足の日本人が、フラメンコおどらにゃいかんのじゃ!。明治維新後の、西洋の文物を見ると、このような感慨が浮かぶときだけ、おいらは国粋派です(爆笑)。

黒田清輝と漱石。清輝は、フランス留学で絵描きとして10年。帰国後15年は、文部行政官と絵描きの兼業。これで絵描きは廃業。その後は政治家。他方漱石は、留学後、教授、教授を辞めて、新聞に小説を連載。

漱石は、坂本繁二郎、青木繁の絵をみてほめている。清輝が始めた文展。絵が国から保護を受ける美術発展の歴史。国の統一と美術の発展が同時におこなわれた日本の悲劇だと、著者はいう。演劇は保護をうけなかったけど、同じ問題を抱えてるって思う。

■高橋由一の「鮭」は、30枚ほど描かれている。これは、「荒巻鮭」のかわりに進物用として送られたものだと著者は推測している。

■藤田嗣治の戦争画は、アメリカ側で評価されており、占領軍は、すぐに、藤田の生存をたしかめ、藤田に戦争画の収集をさすべく嘱託にしている。また、藤田に絵の注文をしている。日本人画家の戦争画は、議会、国防省首脳の個室に貸し出されていた。
藤田を戦犯だと断じたのは、左がかった新日本美術協会。

■ヒトラーは、政権をとると、全国の美術館から1910年以降の堕落した美術を探し出し、これを、集めてみせしめのための展覧会をめいじる。
その集められた画家のなかに、カンディンスキー、クレー、ピカソ、ムンク、シャガール、、、、、。これは、狂気じみてるな~。こんな国には住みたくないな~。

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