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2006.09.16

親密すぎるうちあけ話@映画

税理士ウィリアムの事務所に、女性アンナが、「精神科医事務所」と間違って訪れ、アンナの秘密をうちあける。。。。。
おいらの<みたて>は
これは、人の秘密が、話すー聞くという行為を通じて、人に科学的変化を起こして行く物語。
普通映画を見ているとき、人は、「映画の登場人物の私生活をのぞきみている」のだけど、そうは意識しない。カウンセラーに治療を受けにくるという場面を設定して人の生活を覗き見ることを意識させる。うまい切り口だ。

人の<秘密>を聞いてしまったら、聞いたほうは、いてもたってもいられない気持ちにおそわれるのではないか。人の秘密を共有する、これは、どこか、人に見られたくないことをさらす性行為にも似ている。

話す=放す、離す、自分で抱える秘密は、他人に話すことで、自分から離れ、自分は、楽になる。キリスト教に「告解」ってのもある。<聞く>とは、聞いた方が、その秘密を、話す=放す=離すことを禁じられることだ。で、どうするか、守秘義務をもつ本職に打ち明けることになる。お金を取られて当然と思う(笑)。映画でもここ笑ってました、私。

アンナが、帽子をぬぎ、コートのチャックを開け、コートのチャックをあけることをウィリアムに手伝ってもらい、コートを脱ぎ、胸のあいた洋服を着て、という風に、外見でココロを開いてゆく様子が見える。それと、途中で、カウンセラーの位置が交代することも、座る位置で表現されている。

アンナの語る、夫のとの性生活が、『恍惚』@エマニュエル・ベアールが語る性行為にもにて、実際の行為をみるよりエロい。どっか、秘め事のにおいがあるからだろう。

税理士ウィリアムが、部屋で、一人で踊るシーンがあるが、これが、いつもの謹厳実直っていう姿とちがってセクシーだった。人は、自分らしさをとりもどしたときはなまなましい=セクシーという暗喩だろうか。
自分が内面の旅をすると、外面(=仕事)がおろそかになるってのも、ちゃんと描かれている。

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コメント

こんばんは。
おフランスのエロさ全開って風の映画でしたね。
ルコント監督は、見せないエロスがうまいなーといつもやられてしまうのでした。
サスペンスフルな展開に、なんとなく騙されてしまったわたしです。

投稿: いわい | 2006.09.18 23:01

■いわいさん、おはよう。
ルコント監督作品いつもチェックはしてたんですが、これがはじめてなんですよ。
脳内通過中溶解物質ですね、エロスは(^^ゞ。

投稿: 悠 | 2006.09.19 07:53

悠さん、こんにちは♪
こういう味わいはハリウッド映画では出せませんよね。
アンヌの洋服がだんだん薄物になり、胸元が開いていくのは、心を開いていくのもあるし、ウィリアムに対するアピールもあったような。
どうも確信犯って感じがします。
相談者とカウンセラーの位置が逆転する所も面白かったです。

投稿: ミチ | 2006.11.04 21:10

■ミチさん、こんばんは。
>ハリウッド映画
では、味わえませんよね。
>どうも確信犯って感じがします。
ウィリアムがキャッチできないんでしょうか、それとも、仕事場での躊躇なんでしょうかね(^^ゞ
テーブルの上ってもありって国とはちとちがいますよね(笑)。

投稿: 悠 | 2006.11.04 22:10

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ちょっとした誤解から始まった男と女のやり取りが、ミステリアスに展開して、そのサスペンス感がたまらない。 [続きを読む]

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