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2006.11.03

書く女

永井愛作・演出 二兎社 
永井愛さんのいつもの喜劇を見に行ったら、かたすかしをくってしまった(^^ゞ
樋口一葉の評伝劇です。硬質な言葉が飛び交いますが、一葉@作家の謎に迫ります。

劇のはじめ、師半井桃水との出会いでは、折りたたみ式老眼鏡のように、体をたたんでお辞儀する一葉。
後半の一年では、若い文士に囲まれてのりんとした一葉。
社会に対する目をもったことが、この変化をもたらしたと思う。

半井桃水は、対馬藩の藩医の息子で釜山で働いていたこともあり、日清戦争の行方を気にかけていた。若い文士たちも、日清、日露戦争の合間で、リベラルに生きている。

一葉が、明治の女性文士としてはじめて、吉原を舞台に、娼婦を主人公にした小説を書いたとの指摘に、作品は知ってるけど、そうかと思う。

書くことが生活の糧のような日々から、何かを書こうとする一葉、「おおつごもり」「たけくらべ」など死ぬ前の「奇跡の14ケ月」の作品。この時期に一葉は作家となる。

「子供は大人の縮図だ」@たけくらべ、永井さんは、大人の階層の差が子供にも反映することを捉えて、それが舞台の一葉の台詞になる。「私は、子供の世界を書くことによって、大人の世界、社会を書くんだ」(これ、永井さんの評価でしょうね)

最初、源氏物語のようなものを書いていたような少女が、娼婦を主人公にした「おおつごもり」を書く。半井桃水との恋愛は実らなかったが、若い文士には愛されていた一葉。
永井さんは、明治期の作家の謎、一葉は、いかに小説家になったかの謎にせまる。

馬場孤蝶は、母校の教師だったので、ずっと、滋賀の人だと思っていた(笑)。

半井桃水@筒井道隆は、料理上手で、これがもてるコツみたい(爆)
カーテンコールでは、筒井さんだけが花束などをもらってはりました。

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コメント

>悠さま
実は寺島さんの固定客なので,永井氏の舞台は初めてです。頭痛肩こり樋口一葉とは少し切り口が異なりますが,ただの伝記ではないですね。寺島さん主演でにごりえ観たくなりました。

投稿: とみ | 2006.11.03 22:27

■とみさん、おはよう。
私は、永井さんの、ここんとこの作品の固定客なんですよ(^^ゞ。
寺島さんの、おりきですね、見たいですよね。
若い文士の前では、桃水相手のときとはちがって、魅力的でしたよね、一葉さん(笑)。

投稿: 悠 | 2006.11.04 06:24

悠さん、いつもながら遅いお返事で申し訳ありません。
仕事が立て込んでおりまして、なかなかネットできないのですよ(涙)。
いいなー。永井さんのアフター・トーク、聞きたかったなぁ。
桃水のどこに一葉が惹かれたのか、芝居を見ていて
実は、ず~っと気になっていたのでした。
最後の「14か月」は完全に彼を忘れていたって、え~どーしてわかるの???

永井さんが一葉の日記をどの程度参考にしたのかを知りたくて
図書館で『日記』(もちろん現代語訳版)を借りたのですけど
往復の通勤電車で読むには、これが、分厚くて重い・・・・・・。

投稿: ゆっこ | 2006.11.16 02:21

■ゆっこさん、おはよう。
お仕事たいへんそうですね。お体気をつけてくださいね。
最後の14ケ月のお話。
日記に「桃水さん、尋ねてくる、もの言いたげであった」ってなことが書かれていて、これは、ものをいわさずに帰したんだろう。それと、桃水が「緑雨に気をつけろ」って忠告にくるときにあわずに帰している。
と、一葉の態度がそっけない、ここから永井さんが、そう結論つけてました。で、「厭う恋」が作品に昇華し、その瞬間、桃水を忘れたんだろうと。

投稿: 悠 | 2006.11.16 08:55

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