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2006.11.03

滑稽な巨人

副題「坪内逍遥の夢」津野海太郎著、平凡社、2002-2-11
明治時代にはじめてシェイクスピアを訳した坪内逍遥。著者は、逍遥新しいことを始めるが、すぐに、後輩においこされ、時代にずれていく、偉大ではあるが、アナクロニズムである、つまり滑稽であるという。

明治というのは、文化大革命の時代だった、と最近とくに思う。廃仏棄釈ーだからって、徹底的に仏像をすてたりやいたりすることはないだろう。
もし、この文化大革命がなければ、西洋の言葉を翻訳するということがなければ、私達は、主語、述語をはっきりしたいまのビジネス文章をかけないだろう。

このような時代に、江戸の文化=歌舞伎、江戸の戯作小説に親しんだ逍遥が、シェイクスピアを訳し、日本の演劇運動をどのようにすればいいかを考えたら、試行錯誤せざるをえないやねぇ。

一葉のライバル」田辺花圃が結婚した三宅雪嶺の名前がでてくる。(花圃さんは、おおきいお腹をして舞台にでていました(^^ゞ)。

逍遥の養子となり、のちに離縁される坪内士行が、小林一三にまねかれ、宝塚少女歌劇団の顧問となり、歌劇団の大スター雲井浪子と結婚するーこの結婚式に坪内家からだれも出席しなかったのを新聞が書きたてスキャンダルとなる。

片膝をたてた逍遥の写真をみると、この人、二枚目ですね(^^ゞ
(あぐらではなく、片膝たててすわるのが、江戸っ子の粋だった、でも、逍遥は名古屋出身なんですけど^_^;)。

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