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2007.01.19

チェーホフを楽しむために

新潮社 阿刀田高 2006-7-30
作家の阿刀田さんが、自身の創作体験をふまえて、チェーホフの小説の、「工房の秘密を探して」で、どのように小説が作られかにふれている。やっぱり実作者の書く、チェホフはちがう(^^ゞ

チェーホフの「かもめ」のかもめは、日本で言えば「都鳥」@能「隅田川」のことだった!!
謡いには、都鳥がよくでてくるのに、おいらは、この鳥は、かもめ!だなんて思いもしなかった(;_;)。

トルストイが、シェイクスピアの作品をいい作品ではないという論文を書いているの知った。物語が不自然だというのだ。阿刀田さんは、芝居と小説のちがいがあるし、シェイクスピアの芝居が行われている隣では、熊を見せ物にしている、そんな時代だから、下世話なことが入り込んだりすんだ、と、弁解をしているけど。

「三人姉妹」のラスト「なんのために私たちは生きているのか、なんのために苦しんだりしてるのかがわかるような気がするわ。。。」
「ワーニャ伯父さん」のラスト「もうすこしよ。ワーニャ伯父さん、もうすこしの辛抱よ、私たちは休みましょうねぇ、、、、」
のラストの台詞にひかれる。阿刀田さんも、チェーホフもラストの台詞が書きたいから芝居がつくられている気がすると言う(^^ゞ。

それと、チェホフのおじいさんは農奴だった、ということは、三代で、身分をかえたんだ。勝海舟のじーさんも、息子のために、御家人の株をかったんではなかったっけ?(あれ、これ、一葉の父の話だっけ?)このあたり似てるな(^^ゞ。

それと、日本人が、ロシアに小説に親しんだのは、ロシアの文学が如何に人生を生きるかを考えるものだからだそうだ。私小説が、日本ではやったのも、こういうことだろうか。

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