2007-1-4読書
「リンゴォ・キッドの休日」矢作俊彦 角川文庫 2006-5-25 単行本は1978-7
現実は創作を模倣するっていうけど、今日のニュースで、覚せい剤をタオルにしみこませて輸入しようとしてたのが、でてた。 文庫におさめられている「陽のあたる大通り」には、シナリオにLSDをしみこませて輸入する話がでてた(^^ゞ。
「私の履歴書」@日経ビジネス文庫 2006-12-1 新聞に連載していたものをまとめて文庫本にしたもの。東山千栄子、杉村春子、田中絹代、ミヤコ蝶々、水谷八重子。
「俳優の領分」~中村伸郎と昭和の劇~如月小春、新宿書房 2006-12-19
東山さん、杉村さん、中村伸郎さんは、映画でしかみたことがないんですが、みんな、日本の新劇立ち上げ期ー小山内薫、土方与志、「築地小劇場」の時代を生きてたんだ!!と感動。
「リンゴォ・キッド」の文章がいいんですよ。だれか、矢作さん原作で映画つくってくんないかな。
~「知ってるよ。長嶋だって、負けが込めば審判をなぐるさ」
「殴るには二つぐらい理由が要るぜ、義憤だけで人が殴れるのは月光仮面だけだ」
「殴って見せたほうがよさそうだな」
「おらぁ、差し歯だ、金がかかってる」
「そんなに大切なら財布に入れておけ」~
物語の主人公二村刑事があきらかしてゆくの、大菩薩峠の逮捕劇で、逃亡したスパイのその後。
センチメンタリズムがたまりません。
「俳優の領分」は、中村伸郎さんの俳優修行の物語と新劇の歴史が、たどれるって本です。
岸田國士の芝居『屋上庭園』『動員挿話』が、2005年10月に見ましたが、語られる日本語の美しさがよかったのですが、中村さんは、岸田さんの薫陶を受けてられた。
また、三島由紀夫の劇作が元で、文学座が分裂したときに、三島さんと行動をともにし、三島さんの芝居にでてられる。おいらは、三島さんの小説より、戯曲を読むほうがすきなんですけど。
岸田さんの後は、しずかな演劇~平田オリザにちかいなと勝手に思ってますが、三島さんの後は??
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コメント
嗚呼、田中絹代!
裕木奈江と似てません?
投稿: t2ぴょん | 2007.01.04 22:26
■t2ぴょん、こんばんは。
似てませんって(^^ゞ。だって、田中さんが、奈江さんのころは、キレイですよ、写真。
投稿: 悠 | 2007.01.05 21:42
悠さん、新年おめでとうございます。
少々季節はずれなご挨拶で失礼いたします。
お正月は実家にあった「老後が怖い!(香山リカ著)」という本を読んで寒くなっていました(笑)
ところで・・・私は「私の履歴書」より「愛の流刑地」を先に目を通してました。
朝から、まずアイルケ^^;
今年もよろしくお願いいたします。
投稿: みほ | 2007.01.09 00:04
■みほさん、今年もよろしく。
「愛ルケ」朝からですか(^^ゞって、おいらも、新聞連載中は、朝読んでましたけど。
「男たちへ」(塩野七生)に出てくる理想の男たちにくらべると、こちらは、ふーっと脱力すれば、なれそうな男性だったのが、会社員に受けたんでしょうかね(^^ゞ。
投稿: 悠 | 2007.01.09 19:49