警察庁から来た男
佐々木譲 角川春樹事務所 2006-12-18
札幌の交番に、女性人権会議ジャパンの女性が、タイから人身売買で売られてきた処女とともに、飛び込んだ。ほっとしたのもつかのま、少女は、身元保証人と称する男に連れ去られる。
ぼったくりバーの階段から、客が突き落とされた。調べにきた警官が、バーの店長をなぐるところを写真に撮られ、それで、この事件は、立件できなくなる。
警察庁から、キャリアの監察官が、道警察の腐敗があるのではと、派遣されてくる。
道警察の裏金作りを証言し、閑職にまわされている巡査部長。
監察官は、巡査部長と協力し、腐敗した刑事を洗うが、こつぶばかりである。
死んだ客の父が、再捜査を依頼にくるが、その宿泊施設がなにものかによってあらされている。
巡査部長とともに、おとり捜査を実行した刑事も今は盗犯係に回されている。かれは、おとり捜査は、警察内の情報によって、つぶされたのではないかと疑っている。
これらが、最後に、一本の線にまとまってくる。
久しぶりに、最初から、途中読みせず、最後まで、読んだ小説です。
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