エスケイプ/アブセント
絲山秋子、新潮社 2006-12-20
現在(2006年)正臣、40歳、職業革命家が、これをみきり、妹の経営する託児所に勤める前の一週間を京都で過ごす、エスケイプ。双子の弟が、旧友の死を知り友宅@大津を尋ねるまでの日々がアブセント。
正臣は、偽神父、フランス人なのに、フランス語ができなくて、日本語をしゃべる、が語る、「男の子と女の子が手をつないでいましたが、ついに、手を離さずにいられなくなって、もう、あえなくなった。でも、神は、どちらも、同時に考えていてくれる、私たちにできることは神を信じて、できることをするだけです。」ってのに感銘を受ける。
おいらも、この話には感銘を受けた。
文体は、
どっちにいったらいいのかな。
(自分で決めろ)
比叡でも登るか。
(体力いるぞ)。ってな風で、会話体、つっこみ会話ありーってものかな。
正臣は、京都側から、比叡に登ると、琵琶湖をみる(京都から登っても、滋賀しか見えない)。
和臣は、大津の旧友宅をたずね、比叡を眺める。
このラストの光景もいい。
全共闘の20年後を書いた、「スズキさんの休日」@矢作俊彦とは、また、味わいがちがって、軽いけども(^^ゞ
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