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2007.03.11

2007-3-11日常

「さくらん」@映画
「右であれ左であれ、わが祖国」船曳建夫著 2007-1 PHP研究所
「自分と自分以外」片岡義男著 2004-7 NHKブックス

「さくらん」 原作は「わらう鬼」がでてくるところで終わっているらしい。私も、そこで、映画が終わっていれば、よかったのでは、と、思う。
吉原の群衆、極彩色、さくら、時代とマッチしないけれど、それが不思議とあう音楽。森進一の歌をつかった蜷川演出「近松心中物語」と似てるな(^^ゞ。

むかし、小唄の師匠に「兄弟子におしえてはる、あーいうのおしえてほしいんですけど」と言ったら、師匠に「悠さんは、男女の別れのせつなさなんて、わからしまへんやろー」と言われてしまった。これがトラウマになってるんだ。

で、あの「わらう鬼」なんかわからないけど、あーそうだよね〜と、わからないなりに、その世界をうかがわせる、秀逸な場面だった。あとのストリーが、この秀逸をつぶしたんでは、と、残念。

「右であれ左であれ、わが祖国」うーん、ヨーロッパのことが遠く感じられ、アメリカ、ロシア、中国、韓国が近く感じられるのは、独、仏、英が、アジアの植民地から撤退して、今は、太平洋をはさんでの利害関係が、問題になってるからだ、と言う。
いま、北朝鮮をどうするかが協議の対象だけど、そのうち、日本をどうしようなんてことが協議されるかもしれない状態になっても、おかしくなさそうだ。

「自分と自分以外」団塊の世代は、学校出て、会社の下からはじめ、出世の小さな階段をあがってゆく。それが、頑張ったことで評価される。
おいらは、会社つとめの経験は1年しかなく、ドロップアウトしてる。「えぇっ、頑張るのが偉いのなら、その辺でパチンコ打ってる連中だって頑張ってるぜ」と言って、会社に勤めている同級生を鼻白ませたことがあるけど、やっぱり、どっか、「頑張れ」の世代だもんな。

「主観のニュアンス」を書くことを片岡さんが拒否してると書いてて、片岡さんの文書のハードボイルドさがわかった。最近、矢作俊彦「あ・じゃ・ぱん」、村上春樹訳「ロンググッドバイ」を買ってきた。
この、「あ・じゃ・ぱん」は、電車で読んでると、声を出して笑ってるときがあって、困ったもんだ(^^ゞ。

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コメント

>悠さま
「さくらん」そうでしたか,原作とは異なるのですか。さすが,原作読んで考察する元気ありません。どこかのブロガーさんに教えを請うこととします。

投稿: とみ | 2007.03.15 18:02

■とみさん、こんにちは。
私も原作は読んでないんですが、どっかで仕入れたネタです。
本気で愛してないのに、愛してる振りをするやさしい男を表現するのに、「笑う鬼」。これがよかったです、私。

投稿: 悠 | 2007.03.18 09:57

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