The Long Goodbye
村上春樹の訳がでた。早川書房 2007-3-10 レベル2、3のベーパーブックを買って読んでいた。「インタープリター」(キッドマン主演の映画)、「レインマン」(ダステイ・ホフマン)等。
このレベル(単語700~1000語程度=中学レベル)なら辞書を引かなくてもよめる。
しかし、しかし、もっと、難しいのが読みたくなる、で「The Long Goodbye」を、買う、で、歯がたたない^^;
ところが、ところが、ところどころ、わかる。おおー、これでいいや、と。村上訳本を買い、村上訳を読んでから、原書を読む。それも、36章を読んだら、次は23章って、きままに。ところが、面白くて、ついに、訳本を全部読んでしまった(笑)。もちろん、とばしてるところはあるけど。
で、この本、脇であるはずの「テリー・レノックス」これがなんとも、いい。似たようなキャラクターで思い浮かべたのが、スタブローギン@「白痴」ドストエフスキィー。
「欲望という名の電車」で、ブランチが語る、元夫の自殺にいたる語り。ブランチや、スタンリーの物語は、この「語り」を修飾しているだけだ、って気がするけど、「The Long Goodbye」のテリーの物語も、他は、この物語を修飾するだけって気がする。スタブローギンの無垢さが、現代のテリーによみがえったようだ。どちらも、貪欲で、猥雑な世界に残された「無垢」の物語だ。今夜のおいらはハード・ボイルドだ。おいらにちかよっちゃいけねぇ(爆)。
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コメント
すごいな! 原作を英語で楽しむっていいですよね?
あらすじを知っているとわかりやすいですし、「パルプ・フィクション」は、少しずつ読んでいるところです。(毛色が違いすぎるかも)
村上春樹の訳は、「ライ麦畑で捕まえて」を読みました。訳にも彼らしさが出ていて良かったです。
難しいものに挑戦したくなる悠さんの気持ち、よくわかります。
この間、花組芝居の「歌舞伎座の怪人」を観ました。悠さんにも観て欲しかったです。いろんな芝居へのオマージュが、たくさんちりばめられていました。
投稿: あかん隊 | 2007.03.30 00:50
■あかん隊さん、こんばんは。
「歌舞伎座の怪人」ですか。みたかったんですけどね^^;
難しいのに挑戦っても訳本で読んで、辞書引かずに、なんとなくわかるとこだけ、わかるってなもんです。
レベルがあがると、文がおしゃれになってますね。
たとえば'good-bye is to die a little'とか^^;
投稿: 悠 | 2007.03.30 23:13