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2007.04.07

ミュージカル阿国

阿国@木の実ナナ、池畑慎之介、上条恒彦、若林武史、深沢敦ら出演。二代目阿国“お丹”役は大和田美穂。

みる度に印象がちがう。
最初は、いつみたのだろうか、挫折。(たぶん、初演だから1990年か、大阪)。
二回目は、再生。(2003年南座)
今回は、つずく世代を育てられなかった悲劇。

物語は、戦乱の世が治まり、豊臣から徳川に天下が移るころ。
四条河原に阿国が、一時代をひらく、しかし、その後、次の世代のお丹が二代目阿国を名乗り、時代の寵児となる。阿国の人気は、衰えるが、それでも、阿国は、自分尾踊りを求めて、旅する。

上条恒彦が、河原をしきる乞食の大将を演じている、後半、阿国一座から、若いお丹を引き抜き、小屋主として、上昇する。

この上条と、落ちぶれた、阿国が交差する
「おれはお前にかった。でも。」
「でもってなんだい」
「何かがちがう」

「お前は乞食のときの方が、おおきかったぞ〜」って台詞がほんとせつなくひびくんですよ。

このときの上条に目をおくと、学園闘争と、その後、会社にはいり、出世した、連中とかさねると、革命と挫折。
このときの阿国に目をおくと、挫折とその後の再生。

だが、今回は、阿国自身が、「お丹」を二代目に育てそこなったのではないか、という思いをだいて見た。別の方法があったのではないか、と。

「ただ、ひとつの歌を歌うために生まれた〜」舞台音楽兼俳優として出演した上々颱風の歌が、この物語の最後に演奏されると、私の人生は、「何を歌う」ためにあったのかと、しんみりする。あとは、たそがれてゆくばかりのおいらの人生(笑)。

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コメント

ご覧になったのですね。観たかったなぁ。
木の実ナナさん、「阿国」にぴったり…という気がします。

そんなぁ!>たそがれていくばかり
「ひとつの歌のための人生」だったと思える人というのは、それだけで究極の幸せ。なかなか、そう思えるものではないのでは? 自分では気がつかなくて、周りの人が、そうと気づいていることってあるかもしれませんよ。

投稿: あかん隊 | 2007.04.08 01:18

■あかん隊さん、おはよう。
これ、おすすめです。ひいき目がありますけど(笑)。
「ただ、ひとつの朝を歌ために生まれた」って歌詞もあって、そうか、なにかを、わかるために生きてんだよね、と納得してます。

投稿: 悠 | 2007.04.08 09:20

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