2007・5・20読書日記
大嶽秀夫 「新左翼の遺産」東京大学出版会 2007・3
ブント60年安保闘争から、大学闘争までを考察するも、その前史、60年安保闘争の解明が主。
チャーチルが、フランスのレジスタンスを評して、「いったいどれだけ、ナチスの敗北に貢献したか、疑問である」といっているが、「ひざまづいて生きるより、たったまま死にたい」レジスタンスは、このような、反抗であった、と大嶽さんは書いている。もって瞑すべきだな、おいらたち後輩は(^^;)
大学闘争のときの組織の原則は、
まず、やりたいものが、この指とまれ、方式であつまる(多数決原理ではない)
やりたくないやつは、やりたいやつの運動を実力でつぶすか、みまもるか、どちらかだ。
ってなもので、このゆびとまれ方式だから、参加、退出は自由
ってことは、参加しないものに対する優劣感情はないし、退出したからといって、優劣感情もない。
このあたりの組織論が、どう評価されるか、ぜひ、つぎの著作での評価を読みたい。
| 固定リンク
コメント