エロディアス、ガートルード
エロディアスは、サロメ(岩波文庫)の母。
エロディアスは、王が死んだ後、王の弟と結婚する。ガートルード@ハムレットみたいだ。
サロメは、ヨカナーンの首を所望する、舞台には、皿にのった首がでてくる。
ついこの間、堂本正樹の「回想 回転扉の三島由紀夫」って本を読んで、堂本さんと、三島が、「腹切りごっこ」をして遊んでいることを知ったところなんで、これは三島みたいじゃ。
ってのはさておき、ガートルードと同じく、弟が兄嫁と結婚する、ってのがエロディアス。弟が兄を承継する、って話だけど、兄が死んだら弟が承継する、ってのが原型で、父ー子型承継っては、その後にできたもんだろうか。
本谷有希子の「腑抜けども悲しみの愛をみせろ」@小説だけど、客観描写のところが、戯曲のト書きのよう、たとえば、と書こうとおもったが、本がみあたらない。
小説は、一人称でかかれるか、三人称でかかれるか、だけど。客観描写とト書きの描写とはどっかちがってる。「音が隣の部屋から聞こえてくる」@ト書きの用な文書がある。
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コメント
ト書き。そうなんですよね。
第三者の眼がある、と思うんです。登場する主人公、その他を含めた全員とその全員が、もしかしたら知らないことまで知っている、「神の目」のような、ある意思を持った眼が。俯瞰的にみて、もしかしたら、登場人物たちを「コマ」のように動かすかもしれない。観客は、そうした「(神の)眼」のようなものも楽しむことができるのですねぇ。
投稿: あかん隊 | 2007.07.29 22:15
■あかん隊さん、こんばんは。
ト書き、舞台にたっての、作者の主観ってな気がします。
神ですよね、作者は。人物を生きさせるし。
小説も、神なんだけど、目にみえたものを語る、目にみえるものは、作者以外の人がつくってるって感じがありますもんね。
投稿: 悠 | 2007.07.29 23:22