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2007.08.19

「吉原手引草」小説@ショート・ショート

松井今朝子、幻灯社、2007.7.20 第6刷 一話一話がかたりです。
おまえさん、なにかえ、身請け前に逃げた遊女葛城のことを調べておいでなさるのかぇ? それとも、ここのなかで、どうやったら、遊女の気を引くかをおしえてほしいっておおもいかぇ?

まずは、金離れのいいのがいいちばんさねぇ。旦那も、キャバ蔵でしたっけ、お行きになったら、けちちゃいけません。

それと、金のかかってなさそうなとこまで、たとえば、足下、持ち物、時計、着ているものまで、チェックされてるとお思いくださいませ。

っても、ご祝儀をちょうだいしてこういうのもなんだけどねぇ、気がはるおかたはねぇ。 「女郎の誠と卵の四角いのねぇ」と申しやすが、旦那、ここは、舞台とおんなじで、虚のなかに実もあろうってもんで、へぃ。

キャバ蔵嬢が、メールをだすのとおなじように、花魁は、なじみの客に文をだされます。旦那、花魁の教養のなかで、一番は、書道、和歌でござんす、水茎もうつくしい文字で、粋な文句でもきてごらんなさいませ、こころうごかされますでしょ。

まぶってのは、美男子だとおもいますでしょ。ところが、美男子つれてるのは、2流の花魁だけで、ま、こんなのは当人のミエでげすな。

まぶのいかさま野郎に、自分が小遣いをやるときの気持ちってわかりやすか、旦那?
これがいい気持ちな、もんで。旦那から、お聞きした、そのなんですかい、ホスト倶楽部?てので、金を使う、楽しさっていったら、わかってくださいやすかぃ。

(と、語りは、つづくが、吉原のことには詳しくなりそうだが、おいらには、まったく縁のなさそうな、世界だぜ。ただ、葛城を身請けして、逃げられて越後にかえる客の語りを聞いてると「釣瓶花街酔醒」の佐野次郎左右衛門がいとしくなりますな〜)。

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コメント

タイムリーなのかな、と思います。最近、こういう江戸の風情を懐かしむような空気がありますね。著者の方、前にNHKの読書番組(?)にゲストで出演していたのを見ました。私と同い年なんですねぇ。(^^;) へえ~、世間的には、こんな風に見えるものなのかしら…と別なことを考えていました。(悩)

投稿: あかん隊 | 2007.08.20 00:52

■あかん隊さん、おはよう。
作者と同じ年齢ですか。松井さん、どのように見えてました(笑)
松井さんは、「仲蔵狂乱」とかは読んでいたのですよ。これも江戸ですね。これで、直木賞もらってもいいような作でしたけど。

投稿: 悠 | 2007.08.20 08:05

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