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2007.09.09

エレンディラ@考察モード

原作 ガルシャ・マルケス 脚本 坂手洋二、演出 蜷川幸雄。
そのドラマ・ツルギーにやられました。ネタばれ、すこし、あります。観劇後に見てくだされませ。

最近、鐘下辰男、平田オリザ、坂手洋ニ作品に魅かれています。でも、坂手さんの、燐光群の作品、「いとこ同志」ははずれだったしなぁ、どうしようか、だったんですが、とりあえず見てきました。これが、よかった。

私たちは、いや、単数系で、私は、全共闘にくわわった世代なんだけど、それで、体験したのは、「非日常」における高揚感、そのあと、日常で生きる喪失感、しかし、日常こそ、すべてだ、ここがロドスだ!ここで飛べ!って感覚なんだけど。

坂手さんたちは、全共闘世代より、20年後の世代です。私は赤テント、黒テントに熱中した世代です、そこには、日常を超える非日常、非日常の高揚感を、もう一度再現する「物語」を追求してたと思う。

後の坂手さんたちの世代、物語を「批判的に読み解く」「その物語がなぜ、できたのかを読み解く」そういう物語を書いてきたと思う。

でも、このエレンディラは、無垢なエレンディラ@美波が、欲望の固まりの祖母@瑳川哲朗に支配されながらも、ウリセス@中川晃教とちぎったときの「永遠」をもとに、その世界を脱出してゆく、という物語だ。
「奇跡を日常にちかずけてはいけない」というのと、「幻影を身につけて、自分に勇気を与えていた」(台詞、聞き間違えてなければ)。

坂手さんの脚本は、能楽風に、能楽なら、前シテ、後シテで役がかわるが、主役はそのままで、前ワキ@品川徹@部族の長老風、後シテ@國村隼@作家で、前ワキが、物語の展開をうけもち、後ワキが、物語の分析を行うという役割をもたされ、小説のととおり物語が進行してゆく。最後の場面は、坂手さんの、物語分析の追加だが、これが、なんとも、よくできていて、おいらは、涙しました。

ウリセスの語る、予言、「二つの塔が、鳥につぶされる」「その後、砂漠の戦いは永遠につずく」(聞き間違いで泣ければ)戦争場面をいれたり、が坂手さんの創作かとも、思うんだけど、原作買いましたけど、まだ、確かめてない。

って、ただ美波さんと中川晃教の二人の場面に感動しただけなんですけど。

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