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2007.09.23

「ロマンス」

こまつ座&シスカンパニー公演。作品は、井上ひさし作のチェーホフの評伝劇。
井上さんの評伝劇って、いい人ばかりでてくるからな〜。石川啄木でしょ、太宰治でしょ、魯迅でしょ、吉野作造でしょ、あっ、林芙美子@太鼓たたいては、ちがってた。

評伝劇より、「雨」「藪原検校」とか、悪人を主役にしたブラックユーモアってな作品、劇団テアトロ・エコーに書き下ろしていた作品が好きなだけかもですけど。

チェーホフの4大作品(「かもめ」「三姉妹」「桜の園」「ワーニャ伯父さん」)は喜劇だ、ボードビルだ。喜劇が外との対話をもちうるって、井上さんの主張だよね、これって、という、井上さんのチェーホフ論、喜劇論がちりばめてあった。

チェホフは、井上芳雄(少年)、生瀬勝久(青年)、段田安則(壮年)、木場勝己(晩年)が演じ分け、チェホフの妹が松たか子、チェホフの妻@女優@大竹しのぶ。

大竹さんが演じる、貧乏人の老婆の場面。老婆は、チェーホフにリュウマチに効く薬をもらって、なおった。チェーホフは名医だと誉め、感謝しながら、「健康が何になる」「長生きがなんになる」といいながら、チェーホフの同情をかい、金をせびる。で、老婆が帰った後、老婆は薬を飲んでなかったことが判明する。

とか、レストランの場面の、スタニスラフスキー出現までの、古い演技の型の場面(これって、宝塚の男役の演技の解説をした、紙屋町さくらホテルでもあった。)。トルストイが出てくる場面の生瀬さんもすごかったな。すこし、間がくるたら笑えんもんね。

だれか、本当にわらえる「三人姉妹」を演出してくれないかな。私のチェーホフ作品の初見は、東京乾電池@柄本明の「かもめ」なんだけど、笑えるよね〜と見に行って、肩すかしをくった記憶あり(東京乾電池が、台本とおりやるとは思ってなかったのがあかんかったのかも、でも、蛭子能收さんの演技はぬるくて笑えたけど)。

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コメント

朝日新聞で井上さんが配役を見て最初のプランを変えた話が出ています。
http://www.asahi.com/culture/stage/theater/TKY200709110300.html
新作だと舞台に載るまでいろいろあるのですね。
チラシのイメージも舞台とは全然違いましたよね。
私は、最初は大正か昭和の恋物語かと思ってましたから。

投稿: もこもこ | 2007.09.23 20:34

□もこもこさん、こんばんは。
井上さんの台本、今回は、開演何日前だったんでしょうね。「兄おとうと」のときは、袁世凱家の家庭教師をしていた吉野作造を書く予定が、吉野作造と、内務官僚の弟のお話になってますし。。。

そうそう、チラシのイメージは、なんだったんでしょうね(笑)

投稿: 悠 | 2007.09.24 00:08

>悠さま
>本当にわらえる「三人姉妹」を演出してくれないかな。
栗山さんの桜の園泣けました。蜷川さんの三人姉妹もビターでした。そのかみ,以上に没落階級を批判するように解釈されてませんでした。
遅筆万歳。戯曲の完成度より大事なものがあるということを今更ながら知った良い公演でした。

投稿: とみ(風知草) | 2007.09.24 22:27

■とみさん、こんばんは。
桜の園、三人姉妹もみてないんですよ、私。
チェーホフ評伝を、喜劇で書く、なおかつ、井上さんのチェーホフ論はつたわる、って仕組み、まず、「笑」がうまく舞台にでてなければ、ダメなんですが、役者さんもうまかったですよね。

投稿: 悠 | 2007.09.24 23:39

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