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2007.09.05

読書日記

「斜影はるかな国」逢阪剛、文春文庫、2003、11、10(1991単行本)
「華より幽へー観世栄夫自伝」北川登園、白水社、2007、9、10

「斜影、、、」は、スペイン内戦(1936年)、フランコ反乱軍と共和国側、スターリン/ロシアが、これに干渉する、といった歴史と絡めて、消えた金塊、スターリン側から、フランコ側に送り込まれたスパイ、、、、

その謎、とくに、内戦に参加した日本人義勇兵のたずねる、通信社の記者。彼の元恋人とのラブロマンスの行方も気になる。
ジョージ・オーウェル@動物農園の作者も、内戦には参加している(「カタロニア讃歌」)。

こういう現代の歴史物とからめ、恋愛を描くなんてのは、力技ですね。長編映画をみるような物語でした。

「華より、、、、」は、観世流の分家家元のうちに生まれた観世栄夫さんのインタビューを著者がまとめたもの。栄夫さんは、宝生流にうつり、劇団青芸(福田善之等)、自由劇場(串田和美等)とかかわり、オペラの演出をやったりで、能楽協会から非難されて、能楽協会を退会されたが、その後、観世流に復帰されている。
お能の舞台はみていないんだけど、映画、舞台(最後にみたのは、「子午線の祀り」の宗盛)はみている。

茂山千作さんも、他流(歌舞伎の方、新劇の方など)と競演したってんで、能楽協会をやめさされそうになったって話があるんだけど、ほんと、昔々の感がある。それほど、閉鎖的だったんです、能楽界。

能・狂言には、演出家がいない、だもんで、「離見の見」(演じ手自身が、舞台の自分を客観的にみる目が必要)ってなことをいうんだと思うんだけど、ほんと、演出家がいたほうがいいと思う。

能のことばがわからないことをどうしたら、いいのか、ってことを考えておられる。「鴛鴦の、、、比目、、、」鴛鴦=おしどり、これを謡では、「えんおう」と発声する。比目=ひらめ、これを「ひもく」と発声する。
聞いててもわからない物が、さらに、わからなくなる、これをどうするばいんだろう?と、栄夫さんも答えは出しておられないけど。

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