「転々」
一日2本、最近はなかったのですけど。
「転々」は、金貸しの取り立て屋@三浦友和が妻を殺し、警視庁に自首するまで、東京を歩く、その歩きには、金貸しからカネを借りている大学生@オダギリ・ジョーがつきあう。
原作とはサイドストーリーがちがいますが、映画の方もよかったです。映画では、妻の勤務先の岩松了、ふせえり、松重豊トリオ、駐車違反を取り締まる麻生さんの小ネタがはいってます。原作の大学生の純愛はカットされてます。
家族だと、閉じこもりー家族を虐待ってのがおこるんですけど、これ、もし、他人同士だと思ってすんでると、おこりようがないんでは。生まれてから、ずっと、家族がなくって他人ばっかりって世界も怖いですけど。
家族の紐帯が必要なんでしょうけど、リアル家族である必要はないんではないか。
男二人が、東京の思いでの場所をあるいた末に、たどり着くところでおこる疑似家族ごっこ、と、男と妻のさびしさごっこ=最終バスに乗り、妻がさきにおりる=これが、おもしろかった。
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コメント
疑似家族、これおもしろいです。日本人の「家族信仰」を覆せるといいのですけど。(^^;)
親族間のトラブルって、とても多いし、刑事事件は、家族の中で起こることが多いとか。なんなんでしょうねぇ、家族って。映画の雰囲気は、しごくまったりしていて良かったと思います。岩松了、ふせえり、お二人が登場するだけで、喜んでしまいます。
投稿: あかん隊 | 2007.12.25 14:05
こんにちは♪
京都シネマではまだ公開中ですか?
血が繋がっていても心の通わない家族もたくさんいるのですから、こういう擬似家族もアリだと思いました。
『紀子の食卓』にも擬似家族って出てくるのですが、案外上手く行くんですよね。
イヤになったら放り出せる関係だから、刹那的に楽しんじゃおうという気持ちがあるからかしら?
投稿: ミチ | 2007.12.26 12:02
□あかん隊さん、こんばんは。
家族ごっこですよね。これって、実際の家族より平和な気がします。「殺したい!」って思うのは、家族関係が切れないからで、いつでも、他人になれるってのがあると、殺されずにすみますもんね。
投稿: 悠 | 2007.12.26 19:04
□ミチさん、こんばんは。
>擬似家族って出てくるのですが、案外上手く行く
ですよね。
夫婦は他人どうしなんですけど、どっか、親子のような親密さを求めるのでだめなんでしょうね。どちらかが駆け込み寺へ、はいれば、夫婦も終わりってな制度だと、案外夫婦もうまくいくかもしれないですね(^^;)
投稿: 悠 | 2007.12.26 19:07