「追奏曲、砲撃」
桜園会、深津篤史、作/演出。
大阪で家庭を持っていた、父が、沖縄で、別の人と所帯をもっている。
沖縄では、弟がいるかもしれない。
祖母が死に、父と連絡をとらなければならなくなって、父に電話すると、内妻が出て、父に電話をつなぐ。
物語らしい、物語といえば、そういう話だけど。でも、これがストレートで、出てくる訳ではない。断片をつなぎあわせるとそうなるだけの話なんだけど。
舞台には、円形のカウンターらしきもの、両端は階段になっている。
一瞬に、あるときは、沖縄のスナック、大阪南のスナック、大阪の川べり、沖縄の海べりになる。
「おれ、アメリカ人になりたいねん」というスカジャンをきた日本人。
「おれ警備員なんやけど、親父、バイオリン弾いてたんや、つらいぞ、芸術家の息子は」という警備員が面白かった。
沖縄、大阪を結び、大阪(北)の家庭、沖縄(南)の家庭。家庭ってなんなんや、とい問いかけがある。
父、息子以外の人物は、問題を抱えながらも、家庭している。でも、壊れた家庭の中でも父を求める主人公の作家が切ない。
大阪の川で、魚は、半分、ネオンをあび、半分は川の暗い底をみている、しかし、魚を見る人には、死んでるとしかみえへん。
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コメント
なんか、ここ
純文学サイト読んでるみたいだじょ~
投稿: b | 2007.12.20 09:55
□bさん、こんにちは。
たまには、純文学したいときもあるねん(笑)。
投稿: 悠 | 2007.12.20 14:32