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2008.03.16

屋上庭園/動員挿話

どちらも、岸田今日子のお父さんの岸田国士の作品、80年前にかかれてます。
屋上庭園は、大学の同級生で親しかった友人=一人は、親父が事業をしており、その後を継いでいる、もう一人は、作家志望だったが、いまは、無職。=が百貨店の屋上で、お互い、妻連れで、再会するって物語。

動員挿話は、少佐&その妻と、少佐の家で働く馬丁&その妻の物語。少佐が、中国に我見される、馬丁は、少佐から、一緒に中国にこいと言われている。馬丁の妻は、夫を中国に行かせたくはない。

屋上庭園は、収入格差問題が現実となった現代の物語みたいでした。大学では、親しかった二人が、今は格差がある。でも、事業家の友は、変わらぬ友情を抱いている、他方、作家志望の友は、いまは、落剥していながらも、事業家の友に対し、まけぬ気で対応する。作家志望を演じた、山路和弘さん=この前、地元の演劇鑑賞会でお話したことがあって、今回、観に行きました=は、言葉は、友人に自分が、今、幸せだと語ったり、事業家の友人にカネを貸してくれと頼んだり、頼んだ尻から、カネを返すと行ったりするんだけど。

その感情の襞=言葉と感情のずれ=をうまく演じてました。私、すきです、こういう演技。もし、これ、平田オリザの現代口語演劇でやったらどうなるんだろうってのが興味しんしんなんですけど。

動員挿話は、もともと、舞台が3間四方なんで、これって能舞台って印象だったのですが、最初、舞台おくからあらわれる少佐夫人=神野三鈴さん=がすり足で、舞台に現れるんで、あ、これ能仕様なんだ、って思いました。

馬丁の妻は、中国に行かないでくれ、行って戦死しまっては、いけない、いくじなしと言われようが戦死するよりましだ、夫が死んで、後で恩寵金が入ったとてなんになる、と夫を説得するのだけど、夫は、世間体があると、戦地である中国にいこうと決める、その後の悲劇。
これってほんとに80年前の作品と思えるほど、現代に通じてました。
だって、これ、日清、日露戦争に勝った後、満州事変がはじまる前の作品ですもん。

で、能仕様と思ったのは、アフタートークで、演出家の深津さんが、舞台の入り口二つあるんだけど、一つは、これから死ぬかもしれない人の出入り口にしました、って言っていたことと付合。能の橋係りは、生と死のはざかいって言う人もいるし。

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