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2008.05.30

嫁も姑も皆幽霊@NLT

田村亮、音無美紀子、鳳八千代、他はNLT劇団員。
NLTって、外国喜劇をやる劇団だったんだ、と改めて認識。でも、今回の作は池田政志ですけど。
賀原夏子さんらが、1963年に文学座を退団し、作られた劇団。
日本人のインテリって、どっか、喜劇を馬鹿にしてることがあって、つーことは、演歌、大衆演劇を馬鹿にしてるところがあって(笑)。
蜷川さんが、「俺が作ってる舞台に、美空ひばりの歌が流れたら、舞台ぶっ壊れてしまう」って、どっかで書かれてましたが、こういう感覚もった演劇人もすくないし、、、

舞台は老舗の和菓子屋。ここの若主人@41は、飛んでて、恋愛小説家、これっぽっちも店のことなどかんがえちゃいない、とくに、先妻をなくし、20をでたばかりの新妻を迎えて以来。

ここへ、先妻、母、先妻の弟@11歳が、よみがえってくる。

ってな物語、若主人、新妻も、店を守り抜こうという決意をかためるのですが、幽霊がいうから説教するからいいが、ほんとなら、古くさい説教はなしです。でも、もし、生きて説教すれば、リアリティがない。船場吉兆みたか(笑)。
もう説教が、そのままつうじる世界でなくなってるんですよね。幽霊でも、出てもらって説教してくれなければ、って時代ってのはよくでてました。

檀家のお寺が、墓をつぶして高層マンションをたてる、その若住職が、田村にいう「少子化社会なんで、え、お前たちのお布施ふやしてくれればいいが、もう、寺は立ち行かないんだ:「え、魂なんてないんだよ、霊なんてないんだよ」「もう、松健サンバで、お経をよまねば」っていう台詞が、そうだよな、と心に響きました。

この若住職が、父住職が、亡霊で出てきて考えを改めるのですが、おいおい、さっきの方がいいよ、って応援したくなりました。
また、老舗を守る決意をする、若旦那+妻に、おいおい、そりゃ、そんなので解決しないよ、って思うのですけど。

もともと、三越と提携してできた作品なので、そこはそれですけど(<なんだ!)
おもしろいお芝居でした。

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コメント

芝居と演劇
コメディーとお笑い
喜劇と人情劇
・・・似ていて根底が違うものだと思います。
日本はもともと芝居の国で、日ごろのうさを忘れて楽しむもの。
または当時の世相をワイドショー的にながめて、他人の悲劇を肴にするもの、だったような気がします。
欧米の芝居の起源も同じだと思うのですが、そこへアメリカ的演劇がからんできて、内省化してきたんじゃないでしょうか?
大衆文学より純文学が「高級」だと思うのは人の常なんでしょうか。

私は舞台を観るときはこちらのスイッチを切り替えて観ています。
ストイックに演劇を追求する役者さんも好きだし、全編笑いに満ちている舞台も好きです。
NLTは前者でしかもコメディの舞台ですよね。
『毒薬と老嬢』『宴会泥棒』・・・観ました。

投稿: お絵描きぺんぎん | 2008.05.31 13:44

□ぺんぎんさん、こんにちは。
大衆文学より純文学が「高級」だと思うのは人の常なんですかね。大正時代には、ドストエフスキー、トルストイなども、日本の作家は、大衆文学とさげすんでたらしいです、いわんや、「我が輩は猫である」。当時は、私小説、求道型の小説がはやったせいですかね(^^;)

私は、田舎なんで、ジャンルをとわずにみてます、だって、限定しちゃうと、観るのがなくなるんですよ(笑)。
「毒薬と老婆」も「宴会泥棒」もみてないんですよ(;;)。NLTは、三島由紀夫が「サド公爵夫人」を書き下ろしてるんですよね。

投稿: 悠 | 2008.05.31 17:35

日本人はブランド好きなんじゃないでしょうか?
いわゆる「お墨付き」というものですね。
「純文学」が好きなんじゃなくて「純文学」は「高級」だと思っているだけだと思いますよ。
でも、私はある意味「純文学」好きです。
内容ではなく、現世を捨てて「純」な「思想・主義・芸術世界」だけに生きようとするのはたいへんな決意と意識だと思うんです。
その最たる方が埴谷雄高さんかなぁ?
でも若い頃は読みましたけれど、今はもう頭がついていかなくてなかなか読まないですね・・・。
とはいえ、どこまでが純文学でどこまでが中間小説っていうのも分りませんね。
田辺聖子さんのような中間小説家でも、純文学と思える作品もたくさんあるし・・・。
文芸春秋に出ているのが純文学でオール読み物に出ているのが大衆小説・・・ていうものでもないですよね?

舞台の話からはそれましたね。
舞台で言うと、大資本の舞台が大衆小説で、新劇が純文学でしょうが・・・まぁ、役者さんが頭でっかちだと舞台はつまらなくなるし、演出家にポリシーがないと「だから何なの?」になるし・・・
いい舞台でも自分に合わないと面白くないし・・・。

投稿: お絵描きぺんぎん | 2008.06.01 09:33

□ぺんぎんさん、こんばんは。
埴谷雄高さんですか、愛読していた高橋和己がレスペクトしてましたが、敬して遠おざけてます(笑)。というか、コムデギャルソンをきた吉本隆明をけなしたことがあって、それ以来、私、コムデギャルソンのファンなんです。はい、ブランドに弱いのです。

純文学=新劇ですけど、新劇御三家といわれた文学座、俳優座、民芸なんですけど、昔は、これらの劇団の芝居しかみられなかったのですよ。
様変わりしてますよね。

投稿: 悠 | 2008.06.01 23:08

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