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2008.06.22

日本書紀の謎を解く@中公新書

前に読んだことがあるんだけど、再読。
推理小説を読んでいるような「謎解き」。
読みはじめたら、本をはなすことができずに、一日中、読んでました。
こんな本にであうのは、亀山郁夫さんが、ドスエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の後に書かれるべき「小説」を考察したもの以来かな。

読書も、はらはらとさせてくれるものです。ゆきつ、もどりつ、森博建さんの考察はつづく。

森さんは、外大中国語科出身。中国語の古代の音韻学を研究。ついでに、手を染めた「日本書紀」。

そこには、「さようなら」を中国語で「薩揺烏那喇」(英語のgood morning をグッドモーニングと表記するみたいなもの)と書く関係が、日本書紀卷14〜19、24〜29にある、これは、中国語に堪能な人(おそらくは一世の作者)が書いたにちがいないと、論証してゆく。その後、神代の1巻から13巻が書かれていると推理する。

1巻から13巻では、使われている漢字の読みが、厳密に区別されてなくて、中国語の音韻に習熟した人がかいたものとは思えない、という。

で、ここから巻25孝徳天皇の時代の記載は、本来なら漢字音(唐代北方音)で書かれるべきが、漢化和文ともいうべき文章でつくられているという。
ここから先は、著者は言わないが、この時代の、大化改新、聖徳太子等は、おそらくつくりものなんでしょうね。
それと「古事記」は、漢化和文でかかれているので、とても、日本書紀より先に成立したものではありません。

うーん、同世代の学者ですが、同世代にこんなすごい学者がいることはうれしいです。亀山さんもそうですが。

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コメント

面白そうですねぇ~
今日は本屋に行こうかと思います

投稿: maki | 2008.06.23 07:09

□makiさん、おはよう。
読みやすい本ではないんですよ、でも、経済学の本に数式がでてきたら、とばして読む、って読み方で読んで下さいね。
漢字の発音の平、去とか発音記号がでてきますが、これが、経済学の本にでてくる数式みたいで(^^;)

投稿: 悠 | 2008.06.23 09:07

自宅近くの書店に行ったら置いてなかったです^^;
なんて本の少ない本屋だとガッカリです。
まず、新書が無い。

投稿: maki | 2008.06.24 06:10

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