ゲバルトの時代
中野正夫,basilico,2008,6,16
1967年、浪人生だった著者が、法政大学で、はじめて、全共闘と、民青のゲバルトに参加し、赤軍にはいり、連合赤軍事件を期に、かたぎの生活に戻っていくまでの6年間のドッキュメンタリー。
後、購入した本は、「広田弘毅」中公新書、「ジャガイモのきた道」岩波新書、芥川賞をとった「時が滲む朝」。っても、これらは、どっか、お勉強ってなとこもあるし、「のぼうの城」のような、創作、エンターテイメントってな本がよみたい(笑)
いままで、読んだ当時の記録として、この本が一番、当時、運動に参加した学生の気分にちかいと思う。著者は、連合赤軍事件がおこる前に、赤軍から逃走している。
(漢字変換してきがつきました、とうそう=逃走=闘争なんですね。
あの高揚した気分、参加していて楽しいって、運動が、後に、疲れたな〜、精神が消耗するよな〜、何のためにやってんだっっけ?ってな気分が。
最後の書かれている,著者の運動仲間の列伝
「その後行方不明」
「ホーチミン市で突然の脳出血で死亡 享年58歳」
とかみると、運動の残した傷跡をみる思いがする。
たったわずかの期間のことがその後の人生のことを決めてしまう。
丸谷才一の「笹まくら」
中年の大学の事務員、今は、教授とか学長とかの調整できりきりしているが実は「徴兵拒否者」であった。過去と、現在が交差し、最後は、徴兵拒否を選択し、イエからでていくとき「僕は、その後につづくことは、そのときなにも考えなかった」ってな文章で終っていた。
それを思い出す。
あのときの行為が、その後の僕の人生を決めるなんて、そのとき、僕は、すこしも、思ってもいなかった。
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コメント
こんばんは。
HA-NAMです。
ベトナムについてのブログを書いています。
先日、TBさせていただきました。
有難うございます
投稿: HA-NAM | 2008.08.06 23:25