« 傷だらけの天使 | トップページ | 焼肉ドラゴン@戯曲 »

2008.07.04

北村薫の創作表現講義

新潮社,2008.5.25 図書館で見つけました。こういう手にとった瞬間おもしろそうだって本はすくない。
早稲田での講義を元にしたもの。ゲストに、「テノヒラタンカ」携帯で配信する短歌という試みをされている歌人天野慶さん、書籍編集者、雑誌編集者、「美の巨人たち」のナレーターでもある朗読家北原久仁香さんとか。
私がおもしろかったのは、朗読家北原さんのとき、「ある方が芥川の”蜘蛛の糸”をやったときです。<あんなに笑える話だっただ>という読みになってました」蜘蛛の糸、そうなんですか。カフカの「変身」もカフカが朗読したときは、みんなが笑ってことを読んだ記憶もあるし、そうなのかもしれない、蜘蛛の糸。

活字で読んでるときは、笑うところでもないのに、朗読だと笑えるというのはありますよね。以前、永井愛さんの「明暗」(そうです、漱石の「明暗」を舞台化したものです)を観たとき、
「あっという間でしたよ」
「だれがあっといったんです」
って会話があって、笑ったんです、で、これは愛さんの創作だろうと思って、漱石の「明暗」をくりました。じつは、小説の中に同じ台詞がありました!!小説読んだときは笑わなかったはず。

そうか、朗読してみないと、わからないもんですね。映画「カポーティ」をみたら、大会場で、カポーティが自作を朗読する場面もでてきてたし、日本では朗読が一般的でないのが残念ですね。

北原さんの話では、俳優さんは、台詞のところはうまいけれど、地の文は、読みになってしまうとのこと。これも参考になりました。

北村さんの講義は、舞台の話になったり、音楽の話になったり、やっぱり、小説だけが芸術として孤立してるんではない、って感じさせる。

|

« 傷だらけの天使 | トップページ | 焼肉ドラゴン@戯曲 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140581/41734656

この記事へのトラックバック一覧です: 北村薫の創作表現講義:

« 傷だらけの天使 | トップページ | 焼肉ドラゴン@戯曲 »