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2008.07.28

時の滲む朝

楊逸、文芸春秋、2008,7,10
中国の田舎の秀才、10人にひとりという倍率の大学にはいり、天安門事件に遭遇し、そのご、つまらない居酒屋で喧嘩がもとで、退学。残留孤児の日本人と結婚して日本にすむ、民主主義運動をしながら。
ってな物語。これがたったのA3、145ページ。
うーーーん、それぞれのエピソードそれだけでも、長編小説になりそうなのに、おしい!!
読み終えて、最後にただよう感じ「アブセンス/エスケープ」だっけ、「エスケープ/アブセンス」に似てる。

不確かに、なにがただしいか、わからない、でも、青春の一時期の思いだけ、のこして、今をいきている、ゆられながら、って感じが、似てる。
でも「エスケープ」の世界は、いわば俳句の世界。

この本は、長編で読みたい、そんな気がする。

魅惑的な人物は、
民主主義運動に邁進する主人公の大学の先輩、理学部で、民主主義運動を尻目にアメリカに留学することを目的にしてる馬先輩。

日本で民主主義運動に邁進するけど、実際は、「民主主義運動に参加しているので、中国にかえされると迫害されるので、ビザを」とビザの取得を目的にしている黄さん。

日本支部の指導者だけど、「毛はえ薬、101」のビジネスをもくろむ袁利さん。

どれも一冊、本がかけそうな人物でした。

中国の格差社会を認識できただけでも、いいかな。

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