サド公爵夫人@演劇
前から3列目の席で、台詞のシャワーを浴びてきました。
三島由紀夫って、小説より戯曲の方がいいんでない??と思ってるんですけど(小説読んでないだけです^^;)
タブーが存在するところでは、アンチータブーとタブーがせめぎあう。タブーがあるから、貞淑と悪徳は同じだって論理。でも、タブーがなくなったら???
とくに、現在のようにタブーがなくなったときには??って疑問があるのですけど。
でも、篠井英介さんの「欲望という名の電車」が、ブランチが、少女ー少年の愛を語る場面と同じように、語りがその場面を客に想像さすってな舞台でした。
侯爵夫人の母を加納幸和さんでしたが、加納さん、花組芝居の方だから、江戸時代の奥方ってな台詞術で、ちと、ちがったかな(篠井さん、みえ切られてる場面があるんだけど、でも台詞は、新劇風なんですけど、他も新劇風なもんで、ちと異質かな)。
絢爛豪華な台詞。女性役をすべて、男性が演じられるのは、台詞が客席に届けられるってのでは、よかったですね。台詞劇で、多分、主語述語がしっかりして、装飾する言葉がすごいので、これは、舞台を日本にすると、きっと不自然になるんですよね。
でも、あーーー語りがいいのですよ、天宮さん(安寿ミラ・ハムレットでガートルード演じてられました)や、特に篠井さん@侯爵夫人の語り。きっと、きもちいいだろうな、語ってると。(天宮さん、ちと台詞かんでられましたが)。これって、日本の伝統芸能の語りといっしょかな。
もうひとつ、日本が舞台だと、きっと、正(聖)ー反(俗)の、このようなドラマがなりたちませんもん、だって、僧侶が結婚してるんですもん(;;)
だから、三島さん、舞台をパリ、サドを題材にしたんだ。個人的には、第2幕で終ってくれた方がわかりいい舞台。篠井さんの「私はサドです」ってとこで。
第3幕がちと、わかりずらかったです(;;)
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コメント
今まで何人かの『サド公爵夫人』を観ましたが、最初に観たときにはすんなり腑に落ちた幕切れがだんだん理解できなくなってきました。
老化かな?
篠井さん、加納さん・・・かつて盟友で、確執があって別れたおふたりが、このぴったりの状況にどうはなるか観たかったです。
でもきっとまた再演されるわね・・・とあきらめました。
投稿: お絵描きぺんぎん | 2008.11.07 08:16
□お絵描きぺんぎん、おはよう。
何回かもみられてるんですね。
たぶん、観ている時代によって、見え方がちがうんでしょうね。
「感想〜その2」が、私が、感じた現在のサドさんでした(^^;)
投稿: 悠 | 2008.11.07 09:46
>悠さま
ワタクシも拝見しました。
もう感想アップ。ソンケイ。
投稿: とみ(風知草) | 2008.11.07 22:15
□とみさん、こんばんは。
わたしの場合、早くに感想をあげるのだけが取り柄で(笑)。とみさんも観られたのですね。
とみさんの感想たのしみにしてます♪
投稿: 悠 | 2008.11.07 22:35