日時計の影@中井久夫
みすず書房、2008ー11ー14
「余生を神戸で送る幸せ」「神戸の町の隠れたデザイン」というエッセイが納められていて、あとがきは「やや、日射しお強い秋の日、孫文ゆかりの神戸にて 2008年10月10日、とある。神戸って、やっぱりなつかしい。
「老年性痴呆症への対応と生活支援」痴呆症の初期状態を遅らせることができたら、という。そうか、おくらせれば、なくなるまでに初期症状のままいられるんだ。治すより、進行を遅らせればいいんだ。
「伝記の読み方、愉しみ方」では、ドイツ製のミステリーがない、とかいう言葉にであうとうれしい。日本の伝統は、お化け物語、そうか、「しゃばけ」とかそうだもんな、伝統にのっとってんだんだ。
その中に、ロボトモービルーロボトミー、手術につかう器具を乗せた小型トラックーを運転して、ロボトミー手術をする医師、後に米国精神医学会の会長になる。
え、え、じゃ、「カッコウの巣の上で」ってのは絶対、これに対する反抗の劇だったんだ。
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