英国王給仕人に乾杯!
さすが、カフカの国の、ヒットラー映画なんですけど、カフカの「変身」のような乾いた笑いがあります。
駅の売り子から、ホテルのオーナーを目指して、給仕として働く主人公の身におこる様々なこと。給仕をたんなる被害者にしていない。ドイツ兵士たる妻が、強制連行されたユダヤ人の収集した切手のおかげでホテル王になるんだから。
「すべてを見ない、しかし、すべてを見ている」「すべてを聞かない、しかし、すべてを聞く」とのモットーを繰り返す給仕。まるで、植民地の国民の標語ですね。
「見る、聞いたことを忘れない」って、反抗を禁じられた、大国に蹂躙された庶民のおもいなんでしょうね。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)
最近のコメント